阿賀北ノベルジャム2022参戦記#20「表紙」
60日経過、完成稿発表まで10日。
いつもの観戦ガイドスプレッドシートを置いておきます。
表紙づくり
弊社雪水米宗は原稿書きのフェーズを勧めながらついに表紙制作も開始しました。亜登武兄さん大活躍の回です。
といいつつ本当の編集役が全く出てこない。うぐぐぐ。亜登武兄さんも忙しいのわかってるので時間をすりあわせてる余裕はない。
そこで仕方なくまた私がムスカするはめになります。
もーこんなのばっかり。まあ仕方ないよね。亜登武兄さんと打ち合わせます。兄さんはプロのフォトグラファー。どんなの来るかなと思ったら。
おおっ、これは良い。写真で攻めてくるのは想像してたけど。
私の架空鉄道小説「走れ雪水米宗!」は青基調で斜線が鋭い何か。なんだろう……と思いつつも、そのシャープさが素晴らしい。さすがだなあ。フォントの使い方に遠慮が見られたのでそこはもっと強くとお願いする。
雪子さんの青春小説「春の塑像」は雪解けの水面のアップ。でもこれ、私がデータの元作るときに仮の表紙にどーんってフォント使ったのに引っ張られちゃったかな……。フォントと写真が殺し合いになってしまっている。うわー、私余計なことしちゃったなあ。というわけでフォントの見直しをお願いする。大筋はさすがなので、良い方向へ更に行くためにはこういうことが必要。
正直、この手のことに遠慮は禁物。だって遠慮しても作品は良くならないから。結局遠慮するともやもやが最後まで残ってもやったまま終わってしまう。それなら軽く喧嘩するぐらいに遠慮なくやった方が良いのです。私には凄く苦手なことなんだけど勇を鼓してお願いする。
で、その後リテイク2ターンほど。おおー。良くなった。ちょっともやっとしたのでそれをざっくりイメージでおねがいしたんだけど具体的に落とし込むのはさすがのデザイナーの仕事。ちゃんとやってくれました。
で、途中で気づいた。雪水米宗の表紙、これ、プラレールのレールだ…(笑)亜登武兄さん曰く「Nゲージのレールにしようという気もしたんだけど」いえいえ、プラレールで正解です。この色はほんとのNゲージのレールでは出ないので。さすが!
雪子さんの方は少し難航したけどなんとかまとまった感じ。これで良いと思う。
というわけで書影公開。
このすきっとした感じは魅力。内容にもあってると思う。
さすがの写真使いに技術と個性が出てると思う。亜登武さんの作品であると同時に雪子さんの作品世界も反映してると思う。この解像度が魅力だもんね。どっちも。
というわけで書影決定。亜登武兄さんおつかれさまでした!ありがとう!
で、今回オフセット印刷とBCCKSオンデマンド印刷とBCCKS電子書籍の3種で出すのでもーたいへん、なんですがなんとか走りきれそうです。雪子さんの最終稿が上がってないけど、私はもう終わりの感じ。
やれなかったことはあるけど、それをやっちゃうと最初から全部総取っ替えになってしまう。それはさすがに無理なので。でもどんな作品でも最後のあたりこういうメタでハイパーなダメ出しを自分にしちゃうことがよくある。メタでハイパーなんだからそんなのむりなんだけどね。毎回。
今回力不足も多かったと思う。でもしかたがない。いろいろ手を尽くしてやったのだからこれが私の今の限界なんだと思う。25年やったけどまだまだと思う。
何度もメタなセルフダメ出しを冷却しようと今回何度も絵を描いた。
こんなに冷却しても結局新たな攻め手が見つからなかった。悔しいけど限界だと思う。だから商業ダメだったんだろうな、とかそういう事まで考えてしまう。私は上手くないなあ……。
まだまだ修行が足りない。
他のチームは
あまり余所のチームを偵察する余裕がないのだけど、蒼杜書房さん、いぬねこ出版さん、そこそこ順調そう。表紙とか検討してるみたいだけど様子がわからない。仕方ないよね。
で、菖蒲舎さん。朔さんがリタイヤを宣言……。まあこれも仕方がなかろう。なかなか難しかったようだし。でもこの阿賀北ノベルジャムという特殊条件下でよくやったんじゃないかなと思う。悪あがきしすぎて全部ダメにするよりはの判断かもしれない。ナミノフはこれで青原さん1人を集中してやることになった。早速何か動くようだ。
で。うちの方、とうとう本来の編集がこの期に及んで全然出てこないので、BCCKSの印税分配は0%を設定することに。だって全然こないんだもの。ほかのみんなと寄与分のバランスが取れぬ…。致し方あるまい…。
こんなはずじゃなかったんだけどな…。私は悲しいけどどうにもならぬ。
そして冬コミに我々の本を並べるべく、いろいろ設定。
冬コミ12/31は
東地区土曜日R51b「北急電鉄」で出展します。
北急電鉄 | Comike Web Catalog
ちなみにコミケの告知こんな感じ。
これが出展の抽選に当たったときのもの。
これが今回の表紙決定時の号外。相変わらずである。
あと「走れ雪水米宗!」と「春の塑像」の値段決定。紙本は1500円と1300円、電子版は880円と800円の予定です。
これから誤字拾いとかミス捜しをやります。あと10日。
こんなことやりながら内心は嵐の小舟のように心細いけど、やるしかないんです。
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