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#11 読書教育って大切! ……なら、どうして学校では教えてくれないの?

2023年1月13日、「ヨンデミーセミナー」は「おうち読書のミカタラジオ」に改名しました!
読書教育に関する発信を通じて、皆さまのおうち読書にまつわる「見方」をアップデート。保護者さまどうしの経験や気持ちのシェアを後押しし、おうち読書の心強い「味方」に。
名実ともにさらなるパワーアップを目指して、精進してまいります!

※この記事は、ポッドキャストの内容を一部ピックアップしてお届けしています。詳しい内容はこちらの本編をお聴きください!

こんにちは、Yondemy代表の笹沼です!

「代表が語るヨンデミーセミナー」では、ぜひみなさんにお伝えしたいトピックや、保護者さまから募集したお題について、ざっくばらんにお話ししていきます。

今回のテーマは、「読書教育って大切! ……なら、どうして学校では教えてくれないの?」です!

ここまでのヨンデミーセミナーで、読書教育が単に「本を読める」というだけでなく、お子さんの生涯を通じて土台となり武器となる、重要なプロセスであるということをお伝えしてきました。
セミナー記事をお読みいただいている方々の中には、こう感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「そんなに大切なら、学校で教えてくればいいんじゃないの?」
「学校で教えてくれれば、保護者があれこれ工夫する必要もないのに……」
などなど、ごもっともな感想だと思います。
しかし残念ながら、今の日本の公教育で、読書教育がカリキュラムに組み込まれていることはほとんどありません。公教育はもちろん、読書教育を扱う塾も一般的ではないのが現状です。
もちろん学校では読書や図書室の利用が推奨されますし、本を題材にして授業を行う塾などもありますが、「読書教育」そのものに専門的に取り組んでいる学校や塾は今のところとても少ないんです。
なぜそうなってしまうのか? その謎に迫ってみたいと思います!

学校や塾では「細切れ」の学習しかできない!?
読解力の獲得を阻む、意外な障壁

まず、学校や塾における「国語」の授業を思い出してみてください。
国語の教科書では、さまざまな作品が題材になっていましたよね。
たとえば『車のいろは空のいろ』や『白いぼうし』、『ちいちゃんのかげおくり』などなど……。余談ですが、国語の教科書に登場する作品は世代によってかなり変化しているようなので、親子で「国語の教科書にどんなお話が載ってる?」と話してみると楽しいかもしれませんね!

こうした名作の数々が取り扱われている一方で、教科書に載っているのは、多くの場合その作品の全編ではなく、抜粋した一部分でしかないこともまた事実。さらに、一回の授業内で扱うのは、抜粋された部分のそのまた一部分。作品をかなり細切れにしながら学習を進めていくことになります。

実はここに、学校の授業で読書教育を行うことが難しい理由があるんです!

学校の授業では、細切れになった一部分を集中的に読解します。一方で、文章全体を通して大意をつかむトレーニングはあまり行いません。
しかし、日常生活や日々の学習では、文章全体を読んで文脈を把握し、正しい情報を読み取る読解力がとても重要
第10回のセミナーでもお話ししたように、この読解力があってこそ、テストなど時間制限の設けられた場でも、余裕を持って大量の情報を処理できるようになります。
(第10回はこちら↓)

にもかかわらず、学校の授業では、学びの土台となる読解力を身につける機会がない状況なんです。
「この指示語が出てきたらここに注目しよう」といった個別の「テクニック」を指導することはできますし、それももちろん重要ですが……より根本的な読解力のベースを身につけることは、現行の授業のシステムではとても難しいといえます。
実際に塾の先生がたにお話を伺ってみても、「算数などは集中的に教えればある程度成績を伸ばせるけれど、国語は小手先のコツやテクニックではなかなか改善できない……」とお悩みの方がいらっしゃるほどでした。

学校や塾だけでは足りない!
読解力の土台を築くための唯一の選択肢

読解力の基礎を身につけるには、文章を最初から最後までまるごと読む経験が必要。けれど、学校や塾の国語の授業では、そうした経験をお子さんに提供することが難しい。
となれば、残された選択肢は「読書」しかありません。
逆に言うと、学校や塾の授業以外で読書をしていない限り、子どもたちにとってなんらかの文章まるごとに触れる機会はほとんどゼロになってしまうんです。
もちろん、学校や塾の先生がたが、定められたカリキュラムや題材を最大限に活かせるよう最大限の努力を行っていらっしゃることは承知の上です。ただ、学校や塾のシステムの中で行う学習と、読書教育とでは、そもそも学ぶ内容も教え方も異なります。
文章まるごとに触れることを大前提とした読書教育には、国語教育とはまた別の専門性が必要なんです。このことも、学校や塾で読書教育を行うことが困難な理由の一つでしょう。

私たちが「読書教育を日本中の子どもたちに届ける」ことを目標に、ヨンデミーオンラインのサービスを開始したのも、まさにこうした課題を解決するためのアクションでした。
学校や塾での教育にくわえて、独自の専門性を持った読書教育が人生にもたらす豊かさを、一人でも多くの子どもたちに味わってもらいたい!
その思いを込めて、より多くのご家庭に親しんでいただける「読書の習い事」を目指し、日々精進いたします。
今後とも見守っていただければ幸いです。

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