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勅使川原真衣さんとの対談配信します
明日11/22(水)の20時より、リンク先のYouTubeにて、組織開発専門家/コンサルタントの勅使川原真衣さんとの対談(収録済み)を配信します。
論壇チャンネル「ことのは」のイベントですが、生で試聴する場合はどなたでもOK、アーカイブで見られるのはチャンネル会員のみとのことです。
今年の話題書だった勅使川原さんの『「能力」の生きづらさをほぐす』(刊行は22年末)をめぐって議論しましたが、拙著『平成史』に記した事項と合わせて、放送内で言及する時期の年表を作るとこんな感じになります。
1984年
中曽根政権が臨教審設置「個性重視の原則」
1988年
東大で中沢新一事件、学際系の当否が議論に。
1990年
慶大がSFC開設、自由なカリキュラムが話題に。
この年、大学進学率は36.3%(短大を含む)
1994年
SFC1期生が卒業
1995年
国が企業に対して行う「雇用管理調査」の回答で、期待する能力として「創造性」が「協調性」を初めて凌駕。
また選択肢に「ユニークな個性」が設けられる。
1997年
アジア通貨危機/山一証券廃業で不況モードに。
1998年
国の調査で「協調性」が「創造性」を再逆転。
2000年
大学進学率が49.1%に(以降は伸びが鈍化)
2001年
国の調査で「ユニークな個性」の選択肢が消滅。
2007年
SFCがカリキュラム改定、自由度を低め体系性を強化。
一般にバブル景気が崩壊したとされるのは1990年ですが、実際にはその後も含めての約10年間、日本の社会はかつてないほど「個人主義的」でキラキラしていた。
しかし、そこで抱き合わせ販売のようにバンドルされた「能力とは、その人個人のものだ」とする発想が、以降の世相を今日に至るまで暗くしていく……という反省に基づきお話ししています。
多くの方にご視聴いただけましたら幸いです!
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