価値を生み出す
「ロレックス、良いですねー。」
と、たまに友人に言われます。
本当は、性能面でいうならば、ダントツで、
「セイコー」
だと思っています。
でも、なぜか、やっぱり、
「ロレックス」
なんですよね。
同様に、自動車では、
「トヨタ」
が良いと思っていますが、
やっぱり、
「フェラーリ」、「ランボルギーニ」、「マセラティ」
あたりの人気が凄いですよね。
「性能」、「実用性」も大切ですが、
そのモノ自体に付加されているブランド価値が
非常に評価されてるように思います。
特に、「ロレックス」は、
マーケティング戦略にも長けていて、
様々な分野においてスポンサードしているからなのか、
非常に多くの著名人が着用していたりもします。
不変であり、普遍なデザインも人気の一つかもしれません。
当然ですが、良いものを生み出すと同時に、
それが良いものであることを情報発信して浸透させていくことが大事だと思います。
つまり、「良いもの=価値があるもの」ではなく、価値というものは後から付加されるものであるということです。
そのプロセスは、次の2つだと考えています。
1.良いものであることが自然と知れ渡り、価値が生まれる
2.良いものであることを意図して発信して、価値を付ける
情報の伝達速度が緩やかな時代においては、
上記1のプロセスで、少しずつ価値が浸透したこともあり、長く定着してきたのかなと思います。
ただ、情報の伝達スピードが速い現代においては、価値の浸透が早い反面、移り変わりも早いように思います。
そもそも、価値というものなんて、人の主観だと思っています。
情報の伝達スピードが速いだけではなく、個人レベルで様々な情報を自由に発信することができる世の中において、自動的に情報が交通整理されることなんてありえないので、本来、人の関心は様々なものに分散していくはずです。
圧倒的な価値を生み出すためには、ブランディング戦略とマーケティング戦略を徹底して、意図した通りに情報を交通整理していく必要がありそうですね!
そして、価値あるモノを手にすることも大事だと思いますが、
それ以上に、価値ある「人」になりたいものですね。
向山雄治
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