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中学校教員を経て、スタンフォード大学院へ!現在の活動にもつながる本を好きになる幼少期の習慣とは?-あなたの読み聞かせ履歴vol.4

スタンフォード大学院でVRを活用した新しい教育法について研究する中村柾さんの読み聞かせ履歴

・幼少期から図書館の本を全て読もうとするくらい本が大好きだった。

・読み聞かせは本を読むことに対する抵抗感をなくしてくれた。

・興味を持てない本は無理に読まなくていい。好きな本を読み続けることで、自然と本が好きになっていく。

こんにちは、オンライン読み聞かせYOMY!です。YOMY!は現役慶應生が送る、「いつでもどこでも最高の読み聞かせを」をコンセプトに、たくさんのコミュニケーションを通して絵本の読み聞かせを楽しむ、対話型読み聞かせスクールです。
子どもたちにとって、いつの時代も最高の教材である「絵本の読み聞かせ」。そんな読み聞かせについて、社会のさまざまな分野で活躍されている方の読み聞かせエピソードを深ぼっていきます!
【あなたの読み聞かせ履歴書】コーナーでは、社会のさまざまな分野で活躍されている方に、幼少期の読み聞かせや絵本に関するエピソードをインタビューし、ご紹介します!

第4回目は千葉県松戸市の公立中学校の教員として、4年勤務された後に、スタンフォード大学院にてVRを用いた教育について研究を続けている中村柾さんにインタビューさせていただきました。一度教員として現場で活躍した後に、海外大学院に進学するというオリジナリティのあるキャリアを築いている中村さん。そんな中村さんの幼少期に迫ります。

中村柾さんプロフィール
スタンフォード教育大学院修士課程在籍。大学時代、米国、スワジランド、インド、ホンジェラスの学校で教育実習を行った。2022年3月まで4年間千葉県松戸市で公立中学校の英語科教員として勤務。その後、ハーバード、スタンフォード、コロンビア大学院などに合格。フルブライト奨学生。コロナ禍で始めた全国の生徒に無料オンライン授業を行う「オンライン寺子屋」は2021年ICT夢コンテスト総務大臣賞受賞。
インタビュアー 安田莉子プロフィール
2000年生まれ。YOMY!の代表。高校までは関西で過ごし、大学入学を機に上京。中高時代、リベラルアーツ教育のもとで学んだ経験から、教育分野に関心を持つ。ITプログラミング教室やスキースクールのキッズレッスンをするなど、子どもと触れ合うことが大好き。お気に入りの絵本は「ミッキーのクリスマスキャロル」。オンラインが普及する今だからこそ「コミュニケーションの楽しさ」を子どもたちに届けたいです!
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科在学中

スタンフォード大学院の特徴的なプログラム「LDT」


ー本日はよろしくお願いします。まずこれまでの略歴をお伺いしてもよろしいですか?

大学を卒業したのち、千葉県松戸市の公立中学校で教員として4年間勤務しました。その後、スタンフォード大学大学院にて、教育とテクノロジーについて、研究しています。

ースタンフォード大学院ではLDT(Learning Design&Technology)というプログラムに所属されているとのことですが、このプログラムにはどういった特徴がありますか?

LDTはスタンフォードの大学院にあるプログラムの一つです。特徴的なのは卒業要件が「学習科学に基づいた教育サービスをデザインすること」だという点です。実際、私もチームを組んでサービスの開発を行っています。

ーサービスのベータ版が卒業要件とは面白いですね。中村さんはどういった領域のサービスを企画されていますか?

VR空間での共同作業を通して、STEM教育を学ぶことができるような仕組みを開発中です。VRが教育活用されている例を挙げると、歴史の授業でその時代のバーチャル空間に移動して実際にその時代のものに触れ、学習できるといったことがすでに実現されています。海外では少しずつVRを用いた学習が広まり始めています。日本でも広げて行きたいですね。

夢中で本を読み続けた幼少期


ー幼少期はどんなお子さんでしたか?

一言で言えば活発でしたね。光る泥団子を作ったり、戦隊ものごっこをしたり…
牛乳パックを使ってドブネズミを捕まえて、給食の時間に先生に見せたらドブネズミが逃げてしまって先生に叱られたのを覚えています(笑)

だけどそれと同時に図書館で本を読むのも好きでした。図書館にある本全部読みたいなって考えるくらいには、本に夢中になっていました。

ー特に好きだった本はありますか?

一番好きだったのはかいけつゾロリシリーズですね。他には怪人二十面相など推理小説を好んで読んでいました。これが面白いとおもったら、それに関連する本を一気に読んでいました。

読書へのハードルを下げてくれた読み聞かせ


ー読み聞かせしてもらった絵本で印象に残っているものはありますか?

たくさんあります。「スーホの白い馬」に「三びきのやぎのがらがらどん」「こんとあき」や「ちびくろさんぽ」なんかも好きでしたね。

ー読み聞かせで印象に残っている思い出はありますか?

祖母の家を訪れた時にいつも読み聞かせをしてくれていたのを覚えています。祖母は国語の先生だったので、読み聞かせの重要性を知っていたのかも知れません。祖母に読んでもらっていたからか、後から振り返ってみると、「スーホの白い馬」のような、伝統ある絵本を読んでもらうことが多かったと思います。

ー幼少期の習慣が今に影響を与えていると思うことはありますか?

本に対するハードルはグッと下がりました。今は論文を読み込むことが多いのですが、それに対する抵抗感が少ないのも、振り返ってみると読み聞かせのおかげかも知れません。それと、文章を書くのも好きになりましたね。それがnoteの運営などにつながっているかも知れません。

中村さんのnoteはこちらから!
なぜ教員というキャリアを選んだのか?なぜスタンフォード大学の大学院へ進学することしたのか、経験に基づく鮮明な文章で綴られています。中村さんの教育に対する熱い思いが、ひしひしと伝わる内容となっていますのでぜひご覧ください!

自分の好きな本を読み続ける


ーこれは我が家だけかもしれないというような幼少期の独自のルールは何かありますか?

塾のテストの帰りにご褒美に本を買ってもらったのを覚えています。塾のテストが終わったら1冊買ってもらえるというような感じで。ここで「怪人二十面相」のような推理小説を買ってもらってたくさん読みました。無理に本を読もうと思って読んだわけではなく、好きな本をただひたすら読み続けることができたからこそ、本を好きになることができたのだと思います。

ー最後に、この記事を読んでいる保護者の方にメッセージをお願いします。

ぜひ、保護者の方にお願いしたいのは、保護者自身の方も本を読むのを好きになって欲しいということです。

お子さんは近くの大人や保護者の行動をとてもよく見てます。大人が楽しそうに本を読んでいたら自然と子どもたちも本を読むようになるはずです。

また、ぜひお子さんが夢中になる・没頭する絵本を見つける手伝いをしてもらえたらと思います。

無理に難しい本を読む必要はないと思います。勉強ではないので、子どもがつまらないと言って、途中で読むのを辞めてしまったとしても、それは全然問題ではありません。
まずは楽しく本を読む、そのためにお気に入りの一冊を見つける手伝いをぜひして頂けたらと思います!


インタビューの様子

ーお忙しい中ありがとうございました!

What is YOMY!


YOMY!は子供の成長にかかせない”人とのコミュニケーション”と、いつの時代も最高の教材である”絵本の読みきかせ”をかけあわせた、子どもたちの”対話力”を育むオンラインスクールです。
「静かに読むだけが読書じゃない」がコンセプト。
ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた「ダイアロジック・リーディング」を基に開発された読み聞かせ方法YOMY!メソッドのもと、子どもたちの能力、特に思考力、読解力、そして対話力を最大限に伸ばします。

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