「誰かを好きになってみたほうがいい」 はらまさかず

うさぎともぐらは流れ星を見に来ました。
もぐらが、
「ぼく、ひとりでも退屈しないんだ」
と、いいました。
「ずっと外へ出られなくてもへっちゃらだし、このままずーっと家の中にひとりでいたって大丈夫」
すると、うさぎは、
「でもね誰かを好きになってみたほうがいいよ」
といいました。
「どうして?」
「その方が楽しいよ」
「ぼくはひとりで大丈夫なんだってば」
「そうじゃなくて、誰かを好きだった自分を思い出したとき、とっても楽しいよ」
うさぎがそういった時、
「あっ!」
流れ星が流れました。

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