「お父さん動物園」 木村研
日曜日。ライトくんは、お父さんとるすばんです。
お父さんは、まだ寝ています。
ライトくんが「あそぼう」っていうと、お父さんは、頭から布団をかぶってカメになってしまいました。
「わあー」
ライトくんが、カメの背中にとびのると、カメはゆっくり歩きだしました。
部屋を一回りすると、
「あー、つかれた」
と、布団の中らお父さんがでてきました。
「わあーい。お父さんだ」
ライトくんがお父さんにとびつくと、お父さんは、ゴリラになりました。
ゴッホ ゴッホ。
お父さんがドラミングしながらあるいていくと、ライトくんは、振り落とされないように必死でぶら下がっていました。
「つかれたー」
「あー、あつい、あつい」
お父さんが、窓をあけると気持ちのいい風が入ってきました。
「よし。外にいこう」
外に出ると、お父さんが、ひょいと肩車をしました。
「わあー。高いなあ。キリンさんみたいだ」
と、ライトくんがいうと二人の影がキリンになっていました。
せいたかのキリンは、長い足でゆっくり歩いていきました。
キリンさん、どこまでいったのかなあ?
(作者のことば)
お父さんとお留守番すると、何にでもなれます。どんなところにだって行けます。今度は、どこまでいくのかな?
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