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東京の名もなき欠片

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世界中でもまったく異質で稀有な都市、東京の空気、色、乾いた感傷をつづります。~An unnamed piece of Tokyo~
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2020年5月の記事一覧

リップクリームみたいな気軽さで

つけている香水の銘柄をぶちまけるのは、すごく品がない行為というか、せっかくセンシュアルに…

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極から極へ

先週は極と極、毛色を異にする作品を2冊読んだ。ひとつは J.エルロイ著「わが母なる暗黒」、米…

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極めて個人的な記録

以前であれば、この著作物のことを書くことはためらわれたと思うが、そもそもひとつの作品を前…

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漂白欲求

海を見たい。体中が塩からくなるほどむきだしの風に洗われたら、内側に淀む滓すら浄化されるよ…

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「奇妙」

これで4冊目を読了、あの人が薦めた本。しかし、いずれもずいぶんと昔の本ばかりでこれらを彼…

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ハイヒールシューズ

すきで履いているハイヒールシューズなのに「えらいねー」と言われることがよくある。100%そ…

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読書体験の放浪

あの人の薦めてくれた本を数冊読み終えてみて思った。「…なんだかもしかしたら、わたしなんかよりよっぽどあの人の方がロマンチストだったのかもしれない」と。実際、「おすすめの本を教えて」と言ったら即座に10冊ほどのリストを送ってくれたとき、「果たして自分であったなら、人にそう頼まれて即座にリストアップできるものかしら」と思ってこっそりとリストをつくってみている。 これが意外と難しくて、「自分が強く愛し感銘を受けた書籍」と、他人に「おすすめできる本」は少し違う。そもそも、他人にすす

Express.

フランソワーズ・アルディとジャック・デュトロン、ジョアン・ジルベルトとアストラッド・ジル…

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