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【ドラマ】おっさんずラブ

 巷で話題になっていたので、今更ながらAmazonプライムビデオで観ました。

 言わずと知れた同性愛をテーマにしたドラマです。主におっさんがおっさんを奪い合います。すべてのエッセンスは第一話に凝縮されており、しょっぱなから全速力でおっさんが迫ってきます。

 分類としてラブコメディーなのか。これは扱う内容がセンシティブなので、あまりシリアスにしすぎるとどこぞのクーマーの琴線を引きちぎってしまう可能性があるからだと思っていましたが、なるほど違った、シリアスにしたら男女の恋愛ドラマと遜色なくなってしまうのですね。エンディングにも納得して、「君たちの幸せは誰にも邪魔できないよ」と穏やかな気持ちで見守っていました。

 彼らの周囲には理解ある人ばかり。なんてフェアで見通しの良い世界なのだろう。とどのつまり、偏見さえなくなれば恋愛に年も性別も関係ないわけです。プラトンだって言っているように、肉体的な関係を断ち、美のイデアを愛する者こそエクスタシーに達せられるわけで、むしろ、男女の区別がなくどちらの役割にもなれる自由を持っている分、彼らは、性別に拘るやつらより自由で高尚な存在なのかもしれません。

 ただ一つ、声を大にして言いたいのは、物語の主人公、奪い合いの中心人物である春田のロクでもなさよ。部長は乙女で可愛らしく、牧は一途で愛おしいく、唯一の女性ヒロインちづは最高にキュートなのに、春田の優柔不断のせいでみんな不幸になっています。どうしてこいつを主役にしたんだ、ぼくならもっとみんなを幸せにできたのに!と歯軋りしてしまいました。

 「春田のような依存野郎は関わった人間全員を不幸にするぞ」ということを教訓として学びました。

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