自らの頭で考え抜く

「池上彰の未来を拓く君たちへ」を読みました。

大学での過ごし方、学びの姿勢を見直すきっかけとなり、在学中に出会うことができてよかったと思わされる本でした。

著書の中で池上さんは「君たちが自ら問いをたて、答えを求めて学ぶことが大切だ。」と仰っていました。今までの学生活をふりかえると、教授の言葉を疑うこともなく、プリントの空白に文字を書いて受講したつもりになっていたり、学びは与えられるものだという感覚があったように思い、内省しました。何のために大学に通い、なんの学問を学ぶのかもっと自らが主体となって問いをたて、学んでいく。そんな姿勢が私には足りていなかったと思います。残された1年をどのように過ごすべきか深く考えさせられました。

また衝撃的だったは「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」という言葉です。塾の講師をしているときも自分が高校生で受験勉強に必死だったときも「なぜこんな勉強をしなければいけないのか?」「将来のどこで使うのか?」と疑問を持ってはその場凌ぎの回答をしていましたが、この言葉が一番しっくりきました。すぐには役に立たない知識が未来を作り、すぐに役立つ知識の土台となるのです。次に学ぶ意味を聞かれた時はこの言葉を使って答えようと思います。

著書には国内外関わらず政治的な内容などがわかりやすく書かれています。ですが、大変わかりやすく書かれていても私は自分の無知を実感するばかりでした。もっと高校範囲の社会や歴史を学び直す必要があると感じましたし、教養が足りないことを実感せざるおえない結果となりました。もっと学ぶ必要がある。そして学びたい。もっと分かるようになりたい。ならなければならない!と、学びの意欲がわく本です。

学生の皆さんには是非読んでいただきたい。

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