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神子(みこ)

ボクの足には きっと

赤い

赤い

見えない靴が埋まっている。


例え、どんなに

悲しくても

悲しくても

哀しくても

踊る。おどる。


おどり続ける。


かなしいから

踊るのか。


かなしみを無くす為に

踊るのか。


ボクは、もう

忘れてしまった。


ここは、暗い。辛い。


それでも、良い。


それ「が」良い。


ボクの集めた黒い気持ちを

“アレ”は、喰いにやってくる。


“アレ”呼びは失礼かも知れないので、

ボクはボクの子供に

こう教えた。


“不幸を喰うおばけ” 。



さあ、呼ぼう!


アレを呼ぶ音楽と

舞を

ボクは手に入れた。


あとは踊るだけ。


ボクは黒い気持ちを

貰うから。

もらい続けるから。

だから

さあ、踊らせて。


この命、灯し続ける限り。






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