『異世界は幸せ（テンプレ）に満ち溢れている＠COMIC』第１巻のあらすじと雑感

あらすじ

女性不信の内野亮二は、友人の彼女との惚気マウントに自暴自棄になっていたところ、見慣れない店に入ってみる。するとそこには異世界の神様がいて、チート能力や豊富な道具などを貰って異世界へ転生することに。エルフやドワーフがいる魔法と剣の世界へ。転生直後は魔物に襲われ、街にたどり着くも嘘発見器越しに身の上を話し、魔力を測定すれば膨大な魔力に測定器を破壊しと、なろう系異世界転生もののテンプレート通りに進んでいく。

異世界は幸せ（テンプレ）に満ち溢れている＠COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)

登場人物

内野亮二
26歳。8年前に付き合っていたと思っていた女性に騙され、以来女性不信。しかし、異世界に飛ばされてからそんな事実はなかったかのように、エルフのカレナリエンにアプローチする。異世界では11歳。

イオルス
異世界セーフィリアの神様。魂の構造があってるという理由から亮二を異世界へ連れて行くが、具体的な理由については不明。どこかポンコツ臭がする。

マルコ
異世界転生で最初に亮二が出会った人。街の門番。Bランク冒険者。お人好しで、亮二に世話を焼く。

カレナリエン
冒険者ギルドの受付嬢。エルフ。亮二に見初められている。亮二が膨大の魔力により魔力測定器を破壊したので、なぜか受付嬢が責任を持って亮二から魔力測定器代の金貨300枚分を借りる。

雑感

なろう系異世界転生もののテンプレート通りに進むのがタイトル通りこの作品のテーマです。
そのため、「なろう系異世界転生もの」をそれなりに知っている人じゃないと、なにがあるあるなのかはわからないものかもしれません。

とはいえ、テンプレート通りに進むからと言って、メタ的な発言等が多いわけではないので、内輪ノリで寒さを感じると言ったものでもありません。

もちろんテンプレートなので「ステータスオープン」的なものもあります。
「ステータスオープン」とは、自分の能力や持ち物をARのようにデジタル表示させることの出来るお約束です。この物語では、インターフェースと呼んでいます。
ボクは異世界転生もので1番好きな要素がこの「ステータスオープン」なんですよね。言葉にできない能力や現象をどう描写するか、というのが作家の腕の見せ所だ思うのですが、それを一覧で済ませてしまうという潔さがたまりません。
とはいえ、この作品は能力値というステータスは現状表示されないみたいですが、そんな便利デジタルAR機能が異世界にはよくあります。
魔法と剣の世界という極めてアナログ的な世界観に、現代的なデジタル要素を入れ込んでしまう感覚が大好きです。

現実世界もステータスとかで能力値がハッキリしていれば、エントリーシートとか職務履歴書とな、そういう煩わしいものから解放されるはずなんですが……。
早く現実世界もステータスオープン出来るようになってほしいです。

脱線しました。

主人公の亮二くんは8年前に経験した、女性に騙されたことをトラウマに女性不信という設定で、異世界転生も友人の惚気に自暴自棄になってたから、女神のイオルスと出会って飛ばされるという流れなのですが、

その設定はどこへ？
と突っ込みたくなるくらい初対面のエルフに対して肉食系な亮二くん。人間の女性は不信だけど、エルフな人間じゃ無い的なところなのでしょうか。ちょっと怖い子です。

作品全体として、基本的に第１巻はテンプレ通りに進むので、特にこの作品ならではな面白さというものは正直ないのですが、構成が良いのか作画の方がボク的に好みだからなのかわかりませんが、先の読める展開だからといって退屈せず読める作品でした。
テンプレ通りな展開を今後どのようにおいしく料理していくのかが、楽しみな作品です。

しかし、普段１冊に読む時間の半分くらいで読めてしまったのがビックリしました。これもテンプレの力かもしれません。

異世界は幸せ（テンプレ）に満ち溢れている＠COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)

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本日の書評は異世界ものでした😃
テンプレ展開満載で、サクサク読める作品です。
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— 本多ヨミ📝新作漫画第1巻をいち早く書評するnote (@v_yomihonda) September 15, 2020