見出し画像

【地球温暖化ってなあに?】『ピンクマ』と調べて自由研究にチャレンジしよう!

もうすぐ夏休み。外に出られないくらいの暑い日が続きます。そんなとき大活躍するのがエアコンや冷蔵庫! でも、使いすぎたらどうなるの…?
 
今年の自由研究は、そんな「べんりなどうぐ」に頼りすぎてしまったシロクマたちのお話 『ピンクマ ~ピンクになったシロクマのはなし~』をとおして、地球温暖化をテーマにした自由研究にチャレンジしてみませんか?
監修:江守正多(東京大学/国立環境研究所)

地球温暖化ってなあに?

『ピンクマ』では、暑い夏にがまんができなくなったシロクマたちが「なつでも ふゆのように さむくしてください」と“ねがいをかなえてくれるどうぶつ”にお願いします。

エアコンで涼しくなり、快適になったシロクマたちは、アイスを溶けないように冷蔵庫をつくってもらったり、疲れるからと車を作ってもらったりと、べんりなどうぐをみんなで使い続けるのですが…

暑くなり続け、エアコンも効かなくなってきた世の中。シロクマたちは昔のように氷の上で遊ぼうとしますが、海に氷が張っていません。気がつくとみんなの体も、工場の煙と日焼けのせいでピンクになってしまったのです。

シロクマたちは、工場の煙を減らすために自分たちでできることを一生懸命考えて実践していきます。さて、世の中はどうなったのでしょうか

『ピンクマ』の物語を参考にして、地球温暖化をテーマにした研究を3つ考えてみました。興味をもった研究にチャレンジしてみましょう。難しい言葉はおうちの人に聞いたり、辞書を引いたりして調べてみましょう。

ピンクになったのは、何が原因だったの?

研究① 調べてみよう!

・二酸化炭素はどうして増えたの?
・どうして二酸化炭素が増えると「地球温暖化」になるの?
ポイント:地球と、地球のまわりの二酸化炭素のようすを図を描いて考えるとわかりやすいよ

※おうちの方へ
エアコンや冷蔵庫、車を使うときは電気が必要です。その電気をつくるためには石炭やガス、車を走らせるときは石油(ガソリン)を燃やします。燃やすときに作られた二酸化炭素が地球のまわりにたまり、太陽から届けられた熱が宇宙に逃げにくくなるため、地球が温まってしまうのです。地球のまわりにたまるガスを温室効果ガスといい、減らすべきガスは何種類かありますが、二酸化炭素が全体の効果のうち約75%くらいを占めています。子どもに聞かれたら、図を書いてみるのがおすすめ。また、環境省や電力会社のホームページをいっしょに調べてみましょう。

二酸化炭素の排出はどうしたら減らせるの?

研究② 調べてみよう!

・電気はどうやって作るの?
・地球温暖化にならない作り方はあるの?
ポイント:今までの作り方とこれからの作り方をくらべてみると特徴がわかるよ

※おうちの方へ
日本の発電電力は、二酸化炭素を排出する火力発電が70%以上を占めています。これからは二酸化炭素を排出しない方法で発電された「再生可能エネルギー」が世界で必要とされています。再生エネルギーの種類、方法、問題点などを調べてみると特徴がわかります。

主な再生可能エネルギー
●太陽光発電 ●風力発電 ●バイオマス発電 ●水力発電 ●地熱発電

自分たちでできることはある?

研究③ 考えてみよう!

・私たちができることは?
・どれくらい効果があるの?
ポイント:「冷房」や「冷蔵庫」で使うエネルギーを減らす方法や、エネルギーを使っても二酸化炭素を排出しない方法を考えてみよう!

※おうちの方へ
両親、祖父母や知り合いに「電気の節約方法」をインタビューしてまとめたり、国や電力会社のパンフレット、ホームページなどで自分たちに何ができるかを調べてみてもいいでしょう。その効果としては、実は家庭での小さな取り組みでは地球温暖化は止まらないことがわかります。「じゃあどうしたらいいか」を考えるのが研究の本番ですが、低学年では効果を調べることからチャレンジしても意義があります。

2025年までに温室効果ガスをゼロにするために

『ピンクマ』では、シロクマたちが道具に頼らない生活をはじめてから、体が白く戻るまでずいぶんと長い時間が必要だったようです。
今から9年前に決められた「パリ協定」では、世界で温室効果ガスを減らす決まりが作られ、日本は2050年までに温室効果ガスをゼロにすると約束しました。
 2050年まであと26年。この自由研究をきっかけに、地球温暖化を防ぐために私たちができることを考えてみましょう。

【書籍情報】

『ピンクマ ピンクになったシロクマのはなし』
  作: 柏原 佳世子
【定価】1,650円(本体1,500円+税)
【発売日】2023年7月11日
【サイズ】A4判 変形
【ISBN】9784041138021
全国の書店にて発売!
カドカワストア
BOOK☆WALKER
本の総合カタログ Books


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?