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5分で分かる欧州放浪記!ボスニア・ヘルツェゴビナ編

前回までのあらすじ

EU内ですら半分ぐらいの国から承認されていない未承認の小国コソボ、そして同じくセルビアから同時期に独立したにも関わらずこちらはちゃんと国際社会から承認されている小国モンテネグロ。
どちらの国も国としてはほぼ同じような体制と規模なのに世界は不思議であふれている。
そうひしひしと感じながらモンテネグロを後にした夜舞。
次なる地は未だに内乱の傷跡から癒え切っていないボスニア・ヘルツェゴビナ。この地で夜舞を待ち受けるものとは一体。

いよいよ欧州放浪記も最終局面。夜舞の旅がまた始まる。

こんにちわ、冒険者の夜舞です。今回はユーゴ内乱の中でも特に悲惨で一つの国家だと思っていたら二つの国家で住んでいるのは三つの民族っていう大変ややこしいボスニア・ヘルツェゴビナ編です。
僕もほとんど知識の上でしか知らないし、その知識もはっきり言って付け焼刃であることを隠し切れません。

ボスニア・ヘルツェゴビナ

内乱で深く傷ついた後、一つの連邦、二つの国、三つの民族という妥協の産物で成立している国がボスニア・ヘルツェゴヴィナです。大統領も3人いて輪番制で政治を担当しているって事で政治も非常に大変。
それでもあれだけ民族浄化をお互いにやりやっていたにも関わらず表面上はここまで平和になったという国を見ると尊敬の念しか出てきません。

この国を見ると戦争は儲かるって言うのがいかに嘘っぱちであるというのが分かりません。

複雑な問題を抱えながらも少しずつ成長しようとしているこの国は何か特別な物はないかもしれませんけど、国をよくするって言うのはどういう事なのか考えるきっかけをくれたような気がします。

フォーチャ

モンテネグロから明らかに道の悪い道を移動してたどり着いた街がフォーチャでした。

あのがたがたの道が急にまともになったと思ったら煙突から煙が登っているのを見て確かに人の営みを感じられる素晴らしさを感じました。

川沿いの街のすばらしさにこれから始まるボスニア・ヘルツェゴビナの旅が良くなる予感がしましたね。

夕方近くで森の中の集落から煙が上がっている姿にちょっと感動

サラエヴォ

ボスニアのサラエボで有名な第一次大戦の開始地点とされる街がこのサラエヴォ。

まぁ別にここが基点だっただけでここじゃなくてもどこかで第一次大戦に突入したとは思いますけど、とにかく歴史のターニングポイントに来たって事で感じる物があったのは事実です。

街そのものもセントロとメディナがミックスされたとしか形容のしようがない街並み。

でかい教会が大量にあるのに、その近くに同じ規模のモスクが大量にあり、ミモレットが街の真ん中にある。

正に文化の衝突点として発展してきたって事が良く分かります。

その結果揉めに揉めて自国が二つに割れるっていう妥協案で一応平和になった訳ですけど、それでもそれだけ複雑な文化背景を持つ人々がちゃんと平和に暮らしているっていうこの町の姿そのものが世界平和につながるんではないかと僕は思いました。

なので、もし世界平和について興味がある人は、この町を見て感じる物があったらいいなーと思います。

川から見る夕方の街の様子。文化が混ざった上で共生しているこの街は尊いと感じました。

モスタル

歴史的にオスマン帝国の支配時代が長く、オスマン帝国の遺構が多く残されています。

しかしその後のクロアチア人の流入によっていつもの民族が複雑に混ざり合った地域になってボスニア内乱の結果、川を挟んでムスリムとキリスト教が分かれて住むようになってしまったという悲しい街。

しかし、そんな過去を一見忘れさせてくれるような自然豊かな山と川、オスマン時代の匂いを感じさせる旧市街地と川を渡る為に復元された石の橋。

と、とても記憶に残る街でした。
この町がこのまま紛争は過去の物として発展していくことを願うばかりです。

石の橋、旧市街地、透明度の高い川、周りの山。全てがすばらしい。

バニャ・ルカ

モスタルから大体5時間30分。ボスニアヘルツェゴビナのもう一つの国の中心地バニャ・ルカ。

中心って聞いていたけど、街の近くになっても一向に街にならなくてどうなってるのかと思うほど小さな街でした。

街の中央もそんな大きな場所でもなく大きな正教会とモスクがあって川沿いに城壁跡があるぐらい。

そんなに見るものもありませんが、ムスリムの比率が下がったのは間違いないかなとは感じました。

まぁムスリムって言ってもソフトムスリムだから見分けがつかないと言うのはありますし、セルビア人の国だからもっとムスリムがいないのかと思ってましたけど、別にそういうこともなくこの国は複雑な国だなと改めて感じることができた気がします。

街の中央にある正教会。ギリシャよりは派手な気もします。

ヤイチェ

バニャ・ルカからバスで1時間20分ぐらいの場所にある周りを緑に囲まれて入り口に滝があるって事で非常に風光明媚な場所がヤイチェです。

バニャ・ルカ行くときに非常に気になって宿取ってみましたがこれがなかなか正解でした。

標高も400mもあるのにむしろ暑いぐらいの気候で大変過ごしやすかったですし、街の丘の上には城壁跡もあったのでなかなか楽しむ事ができました。

街の入り口であり、シンボルである滝

トゥズラ

北側で動かして行ったら良さそうな街が…でもバチャ・ルカからは行く事ができないって事で諦めていたら、なんとヤイチェからバスがあるという事が発覚。

ヤイチェからバスで5時間かけてたどり着いたセルビアとの国境近くの街がトゥズラ。

市街地はきれいな街で街のそばを小川が流れているって事でなかなか過ごしやすそうな町でしたが、それぐらいしか正直ないかな…というちょっと印象の薄い街でした。

街の少し外れにあった正教会。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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冒険者の夜舞でした。

次回はセルビア編

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