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ウィーン国立歌劇場(Staatsoper)のチケット購入方法・注意点・割引やツアーなど

この記事は、こんな人におすすめ

・ウィーン国立歌劇場でオペラを観たい
・ウィーンで本場のオペラを観たい

この記事でわかること

・国立歌劇場について
・行く前に気をつけること
・チケット購入方法の詳細
・割引やツアーについて


ウィーン国立歌劇場

歴史


オーストリアに来たならば、ぜひ訪れたいのがウィーン国立歌劇場(Wien Staatsoper)ですね。
ここは、世界で最も重要なオペラハウスといわれています。

世界最大のレパートリーを誇り、年300公演もの素晴らしいコンサートが開催されています。

こけら落としは150年前の1869年、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」でした。
のち、第二次世界大戦で被害をうけますが、1955年に再完成します。
再完成時の初演はベートーヴェンの「フィデリオ」という、なんとも豪華な歴史を持っています。


場所


Opernring 2, 1010 Wien
Tel:+43 1 514 44-2250
Mail:information@wiener-staatsoper.at
Site:wiener-staatsoper.at


アクセス


  • 地下鉄 U1、U2、U4 「カールスプラッツ」地上に出てすぐ
    (ドイツ語で、Underground U1, U2, U4 – KARLSPLATZ)

  • トラム 1、2、D、62、71「オペルンリング」降りてすぐ
    (ドイツ語で、Trams 1, 2, D, 62, 71 – OPERNRING)

Googleマップで調べたら時刻表や番線がでてきますので、そのときに都合の良いほうで移動してください。



オペラを観に行く前に確認すること

① 避けるべき服装


Tシャツ、スウェット、半ズボン、ミニスカ、ジーンズ、スニーカー、サンダル、キャップ、大きな荷物 など

ウィーン国立歌劇場では、正装が求められます。
正装とは例えばスーツ、シンプルなドレス、革靴などを指します。

日本のクラシックコンサートとは異なる価値観ですね。

正装でないと入場できないということはありませんが、正直まわりの方の目が厳しい場所だと私は感じます。
🔺ウィーンで二番目に有名な「フォルクスオーパー」よりも、厳しいです

正装が難しい場合でも無地の服襟付きの服など、最大限努力されることをおすすめします。

正直とても見にくいのですが、以下写真で実際のようすをご確認ください。

なにかのフォーラムに出席するかのような服装の方々ばかりです。

私は一度スニーカーで行ったことがありますが、じろっと白い目で見てくるかたが多かったです。
自分たちが大切にしている場所に、知らない外国人が土足であがってきたような感覚だったと思います。

観光ついでだとしても、現地のマナーを尊重してパンプスに履き替えるべきだったと反省し、以降は必ず全身正装を心がけています。


② 現金必須!アウター・荷物・カメラは預けます


コートやダウン、大きめの荷物は現金でお金を払ってフロントに預けます。
荷物ひとつにつき2~3€です。

ウエストポートより大きいものは入口の係員に止められるので、注意しましょう。
🔺従わなければホールには入れません。

気がつきにくいのが、フルサイズカメラです。
こちらもフロントに預けるように指示されます。
ホール内の写真を撮るつもりで持ってこられる方はご注意ください。

🔺カメラだからといって特別丁重に保管されるわけではないので、キャップや保護バッグもお忘れなく。


③ 規模と座席を把握しておく


ホール内は、全1709席に加え立ち見席があります。
ウィーンにあるもう一つの歌劇場、フォルクスオーパーよりも大きいです。

以下の写真より席の様子をご確認ください。
1階席、2~4階ボックス席、5階席、最上階席、写真右下の柵のところが立ち見席です。

ホールはU字の形になっており、1階席以外は、正面から見られる席は少なめですね。


④ 舞台が見えづらい席がある


席によっては、舞台の見えかたが制限されるところがあります。
下記2つの席には要注意ですので、少しくわしく記載しますね。

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1. ボックス席の2列目以降
2. ステージ側面の2列目以降
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1. ボックス席の2列め以降

上写真で、2~4階にかけて立方体の箱型になっている席があると思います。そこがボックス席です。
ここは、1つのボックスの中に3列の席が設けられています。

1列目を購入する分には問題ありませんが、2列目以降は立たなければあまり見えません。

また、狭い空間ですので、知らない人と3時間以上(オペラは長いです)も一緒にいるというのが、気まずく感じる人もいるかもしれません。


2. ステージ側面の2列め以降

舞台を真正面に見られる席ではなく、側面に位置している席についても注意が必要です。

側面席でも1列目はわりと問題なく観られますが、2列目以降は席によって見えやすさが違うのと、許容できるかどうか人によると思います。

ためしに、かなり見えにくいとされている、以下の場所から撮った写真を載せてみます。

この席は、ホールの最高階にあたる6階で、かつかなり正面側から離れている席ですので、料金的にも格安な席となっています。

赤いポール(ひじ置き)に身をゆだねず、ふつうに座っていると、写真のとおり舞台の3分の2くらいは全く見えません。

ポールに身をゆだねれば、160センチ台の私ですとちょうど半分くらい見えるようになりました。


結論としては、どの側面席も、舞台のすべては見えなくなりますが、満足度は人によるかと思います。



チケット購入方法

購入方法は4パターンあります。

① 現地購入


チケットオフィス(Operngasse 2, 1010 Wien
月から金:8時〜18時、土日祝:9時〜12時

オペラ座アーケードの案内所(Herbert von Karajan-Platz, 1010 Wien
月から土:9時~上演開始2時間前、土:9時〜12時、日祝:休み

・劇場内チケット売り場
月から土:9時~上演開始2時間前、土:9時〜12時、日祝:休み


② 書面購入


独文か英文で、遅くとも公演日の3週間前までにアドレスへ郵送またはファクス送付。

宛先:Vienna State Opera Ticket Offices
住所:Hanuschgasse 3, 1010 Wien
FAX: +43-1- 51 444-2969

🔺書面での予約は何か月前からでも可能ですが、先方からの返事には約1か月かかるとのことです


③ 電話購入


独語または英語にて2か月前から可能。クレジット決済に限ります。

Tel.+43-1-513 1513
月曜~日曜 10~21時(現地時間)


④ 公式サイト


公式サイトからの購入をしたいかたは多いと思いますが、少しだけ過程が必要ですので、写真付きでくわしく手順をご説明します。
Step1からStep5まであります。

また、公式サイト内では、ドイツ語と英語の2言語のみ翻訳に対応しています。不安な人は、Googleの自動翻訳などを使用し、日本語に直してからご覧ください。

Step1 公式サイトを開き、「SEASON & TICKETS」をタップ(「Calendar&Tickets」となっていることもあります)

Step2 チケットを検索(赤字、青字に限らず「BUY TICKETS」の公演は購入可能)

Step3 見たい公演を決めたら、座席を決定(色つきの席が購入可能)

Step4 チケットの受け取り方法を決定(Eチケット・配送どちらも0€ですが、配送の場合は公演の前日までにチケット売り場で受け取る必要があります。以下画像ではEチケットを選んでいます)

Step5 アカウント作成し、ログイン(作成は初回購入に限る)

右がアカウント作成用です
※わかりにくい項目には赤字で訳を書いています
※わかりにくい項目には赤字で訳を書いています
※必要な項目にのみチェックを入れます


クレジットカードまで登録し終え、決済すると、アカウント作成時に使ったメールアドレスへ購入確認メールが届きます。当日は、そこにあるQRコードを係員に提示します。



U27について

国立歌劇場では、若者が気軽に音楽に触れられるよう、27歳以下の人のための割引カードをつくっています。

対象公演がなんと以下のような格安料金で観られる、とっておきのカードです。
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・通常作品は20€
・子ども向け作品(オペラチック)は12€
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当日は年齢確認をされますので、顔つき身分証明書を持参してくださいね。
公式サイトのページはこちらです。


ガイドツアー

国立歌劇場のガイドツアーも大人気です。こちらでは世界最大のレパートリーオペラの舞台裏を見学でき、オペラハウスの歴史・建築・オペラビジネスについて学ぶことができます。

大人料金でも破格の13€で素晴らしい体験をすることができます。

ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語に対応した音声ガイドがありますが、日本語はありませんのでご注意ください。

また、購入したチケットの払い戻し、交換、ツアー開始後の入場はできません。

当日は、ツアー開始時間の15分前にガイドツアー入口(Operngasse)へ集合します。
公式サイトのページはこちらです。



さいごに

最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでもお役に立てる内容になっていましたら幸いです。

みなさんが国立歌劇場で素敵な鑑賞ができますように・・・
それでは!


こんにちは!のこです!この度は記事を読んでくださり、本当にありがとうございます!私もいつも皆様の記事を拝見し、勉強させていただいています!よろしければサポートしていただけるととても嬉しいです☺️