寝具店にも必要。「深夜ラジオ」と「愛」

ラジオで号泣したことありますか? この前ね、ナインティナインの岡村さんのラジオ炎上の件ってご存じですかね。謝罪ラジオに相方の矢部さんが乱入→公開説教→矢部さんのオールナイトニッポン復活という流れになったのですが、その発表の時にディレクターさんがガラスの向こうで泣いていたらしいんです。それ聴いて号泣。飲んでたからですかね、涙が止まりませんでした。

あれ、ヘビーリスナーの方だったら多いんじゃないですかね。泣いた人。どうですか? 知りませんか? そうですか。

5年前にナインティナインのオールナイトニッポンを矢部さんが抜けた時、スゲー嫌いになりました。それから。矢部さんがテレビに出ててもチャンネル変えてたし、アウトデラックスは観てたけども、まあ、それほど嫌いになるんです。ラジオのヘビーリスナーだから。

でも今回のその騒動でラジオを抜けた経緯も分かり、相方を助けるために一肌脱いだ矢部さんが好きになりました。単純ですけども、嫌いと好きは裏腹です。紙一重です。書いてるぼくもナインティナインもおっさんです。気持ち悪いでしょ。

でもね、それがラジオなんです。愛なんです。

ぼくのラジオ歴は地元の放送局KBCラジオ「パオーン」からはじまりました。夜更かしして布団の中で聴いてました。番組の最後のコーナーに告白するコーナーがあって、「○○中学校の○○君へ、いつも部活頑張ってる姿が好きです」とかビリージョエルがBGMで、全くぼくの名前は呼ばれませんでしたが、バカヤロー、ドキドキして聴いてました。それから、ナインティナインを筆頭に、伊集院光、爆笑問題、桑田佳祐、福山雅治とかラジオ愛が強い人のラジオが大好きなんです。

ラジオ愛が強い人のラジオって、準備してるんだと思うんです。何をしゃべろうかと。聴いてる人を喜ばせようと一週間準備してるんだと思います。あっ毎日の人もいるけど、毎日生活の中で脳のどっかにラジオがいつもあって、体験したことをどうしゃべるかってずっと考えてるんだと思います。それが愛なんです。だから、聴いてるぼくは、その愛を勝手に受け取って親近感を抱いています。だから号泣するんです。嫌いになったり、好きになったりするんです。

そんな方々はテレビにもでますが、テレビに出るときは演じているその人で、ラジオが素のその人だと。聴いてるぼくはそう信じています。素を出せる場所がラジオ。

ラジオってテレビに比べるとギャラが安いそうですが、大物有名人が続けていること多いですよね。もうギャラとかそんなに関係のない人たちです。素を出せる場ということもあるでしょうが、ライフワークとか、喜びを感じる場、深い繋がりを感じる場だと感じて続けているんだと思います。

そう考えると、ぼくがやっている寝具店にもラジオが必要なんです。お客さんと深く繋がれる場です。それがぼくにとっては冊子なんです。毎月お客さんに送っているyokunelthingという8~12ページの冊子なんですけどね。すごく古典的で大変なんですけどね、お金もかかるし郵送だから、印刷代も時間もかかる。SNSだったらタダなんですけどね。でも明らかに距離感が違うんです。変わってくるんです。見守られてる感があるんです。だからやり続けると思います。

距離感が縮まるのもひとつあるんですけど、波長がいっしょのお客さんだけになるから仕事が愉しいのです。これが一番大きいかもです。波長って言ったらアレですけどノリみたいなものですかね、そんなのが一緒のお客さんたちの輪になる感じです。冊子を送り続けることによって、仕事が愉しくなるし仕事が仕事じゃなくなる感じです。

ぼくの想像の話ですけどね。ラジオを続けている有名人の方の愛とぼくの布団屋を勝手重ねましたが、これからの商売というか、これまでもこれからもですが、ぼくの布団屋には「ラジオ」が必須だという話でした。


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