自販機「#いつでもヨックモック」六本木にあらわるの巻!企画担当者に聞いてみた!
今年2月に商業施設・ラゾーナ川崎プラザに突然登場し、話題を呼んだ「 #いつでもヨックモック 」をご存知ですか?
手軽にヨックモックのお菓子が楽しめる、自動販売機です。この度「#いつでもヨックモック」が六本木・泉ガーデンタワー7階にも設置されました!
そもそもなぜ自動販売機?そんな素朴な疑問を企画開発を担当した事業開発室 事業企画グループ・三溝さんにお話を聞いてみました。
ヨックモックの共創事業から誕生!
― 三溝さんの所属する、事業開発部 事業企画グループってどんな部署なんですか?
三溝:様々な共創事業を手がける部署です。色々なブランドや企業、自治体とのコラボレーションを事業化することで、ヨックモックだけではできない取り組みを創出するのが私たちのミッションなんです。
― イノベーションを起こすための部署なんですね。
三溝:新しいチャネル・販売方法を産むことで、お客さまと新しい接点を持つことが目的です。まだ部署としても3年目くらいなので、新しい色々なことにチャレンジしている真っ最中です。
― 楽しそうですけど、難しそうですね(笑)。
三溝:そうなんですよ(笑)。答えも一つじゃないし、何をやっても正解なので、難しいです。チームみんなでアイデアを出し合って、探りながら進めていきました。結果として「自販機」に取り組むことになったんですよ。
― 色々と探る中で、生まれたのが自動販売機「いつでもヨックモック」だったんですね!
ヨックモックをもっと気軽に楽しめるように。
三溝:自販機は、ヨックモックのお菓子をもう少し手軽に手にとっていただきたい、という思いから生まれたんですよ。
― どういうことですか?
三溝:ヨックモックのお菓子って、百貨店に買い求めに行く贈答用のイメージがありませんか?
― 確かにありますね!日常的に楽しむというより、ちょっと特別なお菓子ってイメージですよね。
三溝:そうなんです。でも、儀礼用のギフトを贈る機会も少ない若い世代の方は、なかなか百貨店でお菓子を買う機会ってないですよね。
― そうすると、そもそもヨックモックを知っていただく機会が減ってしまうんですね。
三溝:あまり百貨店に馴染みのないお客さまにもヨックモックを知っていただくためにも自販機での販売を考えました。自販機なら、もっと気軽に手に取っていただけるかなって。
― でも、自販機ってなんとなくクッキーとか割れちゃいそうだし、開発は大変だったんじゃないですか?
三溝:安心してお客さまに楽しんでいただけるレベルになるまで、何度もテストしました!お店と同じように手に取っていただけるように、大切に出てきたらいいなって。
― 自販機では、どんな商品が購入できるんですか?
三溝:既存商品の中から、紙箱入りの親しみやすいサイズと価格帯のものをラインナップしました。一人で食べきれる自分のためのお菓子、ちょっとしたお礼に渡すプチギフトなどのシーンをイメージして選びました。
新しいお客様との接点に!
― 実際リリースしてみて、皆さんの反応はいかがでしたか?
三溝:「ヨックモックが自販機!?意外!」ってお客さまにも驚いていただけましたね。リリース前は、ネガティブに捉えられたらどうしようって心配もあったんですけど、すごくポジティブに受け入れていただけて良かったです。
― ヨックモック社内の皆さんは、どんな反応でしたか?
三溝:新規事業として色々チャレンジする中でも割と突飛なアイデアだったので、みんな不安がっていたんですよ(笑)。でも、ラゾーナ川崎プラザに設置した後は、みんな実際に訪れて「すごく目をひいていいね!」って意見をいただけてホッとしました。
― 確かにラゾーナ川崎プラザは、かなり目を引く場所に設置されていますよね!ちなみに売れ行きはどうですか?
三溝:ありがたいことに好調です。実際の売上数値ももちろん大事なんですけど、自販機をきっかけにヨックモックを知ってくださったお客様もいらっしゃるのが何より嬉しいですね。
― まさに、新しい顧客接点になったんですね!
三溝:コーディネイター(販売員)から「自販機で買ってくれたお客さまが店舗にいらしてくれた」って声をいただきました。そういうこともあって、私たちは、自販機単体の売上だけでなく、流動性も含めたトータルで価値を考えているんです。
― 実際にはどんなお客様が購入されているんですか?
三溝:お子さんが興味を持ってくれて、ご家族で購入いただいたり、店舗ではあまり見られないシーンが見られていますね。
― 店頭でお子さんが買っているシーンはあまり見かけないですよね。
三溝:元々のヨックモックの購買層でいうと、女性が多いイメージなんですが、30〜40代の男性も比較的多く購入していただけています。女性は、友達と一緒に買い求めていただけたけているようですね。
― へー!確かに店舗とは違うお客様に人気があるのかもしれませんね。
三溝:ラゾーナ川崎プラザの1号機では、14~16時が一番売れている時間帯なので、主婦の方や、学生さんなどもご利用いただいていると思います。
2号機はなんと六本木のオフィスビルに!?
― さてさて、この度自販機の2号機が六本木・泉ガーデンタワーに設置されましたね!
三溝:今年の10月23日から販売を開始しました。
― 前回は商業施設ですけど、今回はなぜ六本木のオフィスフロアに設置したんですか?
三溝:実は、企画当初から色々なチャネルに設置したいと考えていたんです。その中の一つがオフィスだったんですよ。仕事中のブレイクタイムや、社用ギフトなどとしても楽しんでいただけるんじゃないかなって。
― 確かに、仕事のフォローしてもらったお礼とかにもぴったりですね。商品ラインナップも変えているんですか?
三溝:最初のラインナップは川崎と同じにしました。まだ設置してから約1か月(取材時)なので、正確に分析してはいないのですが、1号機とは全然違う商品が売れているので、すごく面白いんですよ!
― どう違うんですか!?
三溝:1号機ではハロウィンやクリスマスのイベントパッケージのシガールが売れているんですが、2号機はチョコレートを使った商品が人気なんですよ。シガールもチョコのつめられた「シガール オゥ ショコラ」の方が売れています。
― へー!全くの想像ですけど…お仕事で疲れた自分を癒すビジネスパーソンの姿が目に浮かびました(笑)
三溝:そうかも知れませんよね(笑)。私も「お疲れの時に、甘くてお腹に溜まるお菓子が食べたくなるのかな」って想像していました。場所によって、目的を変えて手に取っていただいているのかなって思います。
― これからは、場所によって商品を変えていくんですか?
三溝:色々トライアルはしてみたいなって思っています。特に六本木界隈には、百貨店が少ないので、ちょっとレアな商品を置いてみたら面白いんじゃないかなって(笑)。
― そこでしかないアイテムって、すごく楽しそうですね!
みんなが集まる場所にこれからも!
― これからも自販機は増えていく予定なんですか?
三溝:出会う場所を少しずつ増やしていきたいな〜って思ってはいますが、2~3年は丁寧にいくつかのチャネルに設置してみて、お客様の反応を見ながら調整していければと思っています。
― 拡大だけが目的じゃないんですね。
三溝:自販機には自販機の良さがあるけれど、やっぱり店舗の良さを大切にしたいと思うんです。自販機でヨックモックを知って、楽しんでいただけたお客様が店舗にも足を運んでもらえるのが理想ですね。
― これからどんな場所に設置する予定なんですか?
三溝:まだ内緒です(笑)。色々あるんですけど、ヒントは、色々な人が集まる場所のあちこちが候補です!
― これからも楽しみにしています!
ヨックモックの思い出。
― ヨックモックとの思い出があれば教えてください!
三溝:亡くなった祖母が化粧品を入れていた缶を思い出します。入社するまで、あれがヨックモックの缶だって意識していなかったんですけど、就職活動の時に缶を見かけて「あ!」って。
― その時ようやくヨックモックの缶だ!って繋がったんですね。
三溝:そうそう。その時にお菓子や缶だけでなく、祖母の家の風景とか空気感を全部思い出して!「あぁ変な人形置いてあったな」とか(笑)
そういう記憶みたいなものって、新規事業を創る時にもすごく大事だと思うんです。記憶に残ることを手掛けたいなっていつも考えているんですよ。
― 自動販売機「いつでもヨックモック」も、記憶に残るといいですよね。
三溝:ラゾーナ川崎プラザの自販機でお子さんが買ってくれているのを見るとすごく嬉しいですよね。その子たちが大きくなった時に「あそこで買ったな〜」とか「自動販売機あったよね!」とか、そういう思い出が残ってくれたらいいなって。
― すごく素敵ですよね…!今日はありがとうございました!
「自動販売機もきっと誰かの記憶に残るといいな。」そんな三溝さんの想いのこもった「いつでもヨックモック」、ぜひ街で見かけたら、近くで見てみたり、時にはご購入いただいたり(笑)よろしくお願いいたします。
(おわり)