あかりに包まれたまちに住まう
みなさまこんばんは。
「冬ピリカグランプリ」の結果発表が本日行われましたね。
「冬ピリカグランプリ」への思いを認めます。
まず、「冬ピリカグランプリ」を主宰してくださったピリカさん、素敵な企画を催してくださり本当にありがとうございました。
そして、運営・ご審査くださった、ピリカさん、紫乃/shinoさん、さわきゆりさん、カニさん、Marmaladeさん、小牧幸助さん、本当にお疲れ様です。
審査に響くといけないと応募記事にはいろいろ書いていませんでしたが、これだけ伝えさせてください。
「あかり」というテーマは本当に運営のみなさまの温かい優しさの詰まった素敵なテーマだと思います。
このテーマだから、冬ピリカグランプリのマガジンは、まさに「あかりに包まれたまち」になったと思っております。
もともとお誘いを受けてぜひ参加させていただこうと思っておりましたが、このテーマを知ってますます創作意欲が高まりました。
素晴らしい企画を運営してくださり、心より感謝申し上げます。
そして、受賞されたみなさま、本当におめでとうございます!!🎉✨
私の敬愛するフォロワーさんたちも受賞されていて、勝手にうれしくなりました。
まだすべての作品を読めておりませんので、これから少しずつ拝読したいと思います。
まだお読みになっていないみなさま、珠玉の作品が集うマガジンをぜひ✨
さて、いつもの感想に入る前に、お詫びをさせてください…。
なんとしても今日中に書かなくてはと思い、今日の仕事を終え帰宅後すぐに書いております。
実は、私が今回応募した小説は、重大な過ちを犯しておりました…。
指定字数を超過していたのです…。
一昨日たまたまとある方の記事を読み、PC版では文字数が表示されると初めて知り、何の気なしに見てみたところ、発覚しました。「1211字」という表示に気づいたとき、愕然としました。
審査員のみなさま、ならびに「ピリカグランプリ」の作品として読んでくださったみなさま、誠に申し訳ございませんでした。
この場を借りて謝罪させていただきます。
結果発表のドキドキワクワクが高まっているときに水を差してはいけない、でも早く謝らないと、ただもう審査を終えられているだろう、万一にも受賞してしまったら辞退させていただこう、と気が気でない二日間を静静と過ごしておりました。
ひとえに私の不徳の致すところでございます。
あの字数は、いつも下書きをしているGoogleドキュメント、「文字数カウント(http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm)」「字数カウンター(https://counter.sleepcows.com/)」を使って数えたものでした。複数のところで字数が同じだからと安心しきっていました。noteのことをきちんと理解していなかったがゆえに、一番してはいけないルール違反を犯してしまい、反省しきりです。
お忙しい中貴重な時間を割いていただいたのに、本当に申し訳ありません。
夏もぜひ参加させていただきたいと思っておりますので、その際は十分気をつけたいと思います…!
それとは関係なく、受賞された作品はさすが! と言うべきものばかりです。
また、受賞していない作品にも、個人的にとっても好きな作品がたくさんあります。
こんな素敵な作品たちに出会え、そして、ルールに背いておきながら大変恐縮ですが参加させていただき、読むことも書くこともとっても楽しかったです!
***
では、感想を書かせていただきます。
私が書いたのはこちらです。
参加前に審査員のみなさまの心構えを拝読し、「すまスパ」を拝聴し、大変勉強になりました。これを拝読、拝聴できただけでも、今後の創作活動の糧となりました。また、みなさまの熱意も伝わってまいりました。
この思いにしっかりお応えしたいという気持ちで臨みました。それだけに本当に先のミスが誠に遺憾です…。故意ではないということだけはご理解いただけますと幸いです。
どんなあかりにするか、とっても悩みました。自然の明かりにするか、人工の灯りにするか。どちらか決めた上でどのあかりにするか。いくつもの案が浮かびました。これらもネタ帳にすべて残しているので、いつか形にしたいと思っています。
もう一つ、大切にしたくて悩んだのは、あかりを描くためにきちんと闇を描くこと、その度合いを、「あかり」というテーマに沿うにはどうすべきか、しっかり向き合うことです。
あかりが映えるのは、闇があるからです。
小牧さんも「すまスパ」でおっしゃっていて、たまごまるさんも記事に書いていらして、私もうんうん頷いておりました。
アニメの話になってしまいますが、「カードキャプターさくら」の「THE DARK(闇)」「THE LIGHT(光)」回でも、光と闇は表裏一体であることが描かれています。
明るいところではあかりは必要ありません。太陽が燦々と降り注ぐ中で、懐中電灯は照らしませんものね。
闇の中でこそ本領発揮されるあかりというものの性質。闇の中にいる者にとってのあかりという希望の源。旅人が北極星を指針とするように、あかりは人が時に暗闇に迷い込んでも進み続ける上で、なくてはならないものです。
でも、闇を全面に押し出すと、せっかくの「あかり」というテーマのよさを損なってしまいます。応募作品については、テーマに即したものになるよう入念に推敲したつもりです。
この作品の内容は、帰省中、窓越しに見えた別府の夜景を見て思いつきました。そこで、見出し画像も、著作権フリーの別府の夜景にしております。
私の好きな俳句
「家々や菜の花いろの燈をともし」木下夕爾
のイメージも少しあります。季節は違いますが、あの温かみのある灯りを表現しようと努めました。
当たり前は当たり前ではなく、名も知らぬ誰かの仕事が結集して私たちの営みが築かれています。
自分の仕事も、彼ほどの大きな仕事ではないけれど、誰かの役に立てていたらうれしいなと思いながら、日々励んでいます。
主人公や運転手の仕事だけでなく、仕事(家事労働も含みます)をされているすべてのみなさまへの敬意を込めて、執筆いたしました。
作品としての完成度に言及すると、ショートショートとしては、ラストが弱いなと思っております。
私なりに、海ではないところ、主人公が灯りを守る仕事に従事している、というのがせめてもの意外性を持たせたつもりです。
お互いへの敬意。
それこそが、温かさ、明るさに繋がると思っています。
また、この作品だけでは描けなかったことが他にも多いです。
特に「守りたい灯り」のダブルミーニングを限られた字数の中で描ききれなかったことが悔しいです。他のみなさまは、きちんと字数を守られ、過不足なく描写されていて心より尊敬しております。
その「守りたい灯り」には、主人公が守りたい「営みの『灯り』」はもちろんですが、もう一つは運転手が守りたい「主人公の心の『灯り』」です。
実は、主人公をタクシーに乗せる前から運転手は知っていたんです。この街に越してきて、運転手の会社に仕事で彼が訪れたことがあり、そのときのきらきらと希望に溢れた彼が、運転手には眩しく感じられます。自分もまだまだがんばろう、そう思わされるのです。
しかし、疲弊した彼を乗せ、あのときの目の輝きが失われつつあることに、静かに心を痛めていました。
そういう裏のストーリーがあって、やっぱりきちんと描きたいなと思い、初めてサイドストーリーを書きました。歌詞では「才の祭」で挑戦しましたが、小説では初めてです。
私は、毎晩夜道を帰るとき、電柱の電灯、家々の灯りに元気をもらいます。
また、以前ある日記にも少し書いたと思いますが、落ち込んでいたときにタクシーの運転手さんに何の気なしに言っていただいた「よい旅を」という言葉に涙が出そうになったことがあります。
営みのあかりを守ってくださっている方々、心のあかりを絶やさないよう勇気づけてくださる方々へ、感謝の気持ちを込めてこの作品を綴りました。
冬ピリカグランプリがなければ生まれなかった作品が書けたこと、冬ピリカグランプリがなければ出会えなかった新しい方々との交流の輪が広がったこと、その方々の素晴らしい作品に出会えたこと。かけがえのない財産です。
運営のみなさまには重ねてお礼申し上げます。
また、読者のみなさまにも心より感謝申し上げます。
これまで創作してきた中で、一番の読者数を誇り、一番スキをいただけた、大切な作品になりました。
数ある作品の中で私の作品に目を留めてくださった上コメントまでくださった方のお言葉の数々も、とってもうれしかったです。
このたびの失敗を十分反省し、今後も精進したいと思います。
こんな私ではございますが、あかりに包まれたまちの住民のひとりになれたこと、ありがたく思っております。
大変な日々で、悲しいニュースもある中で、このまちの作品を読むひとときは、心にぽっとあかりの灯る大切な時間です。
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