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森の森らしさについて

 先日、仙台にある「地底の森ミュージアム」という場所に行く機会があったので、今回はその時に感じたことを書き残そうと思います。
 まず初めに、「地底の森ミュージアム」について。この博物館は「約2万年前の旧石器時代の人が残した生活のあとと氷河期の森のあとを当時のままに見ることができる場所」でとっても古い森のあとが見られます。この森は森のあとなので、黒くなった木々があるだけで(これが貴重なのですが)、葉や地面の下草やコケは分解され残っていません。一方で、博物館の建物の外には、旧石器時代の森が再現されており、こちらはとても緑豊かでまさに森といった具合です。ここから何が言いたいのかというと、森の森らしさは下草やコケの緑で決まるのではないかということです。森のイメージといえば緑だと思いますが、実際の木々の幹は茶色で、緑の葉は枝の先にあるだけです。つまり、森から緑を多く感じとれる要素は背の低い、茎まで緑色なコケと下草だということです。「森らしさ=緑」を考えれば、森の森らしさを担うのは木々ではなく地面の草だと言いたいわけです。それを、上の博物館の例に当てはめれば、氷河期の森のあとに、森っぽさを感じなかったのは地面の緑がなかったからで、屋外の森に緑を強く感じたのは、地面に生い茂るほどの下草やコケがあったから、と言えると思います。
 とりとめがない、感覚的な話になってしまいましたが、なんとなく言いたいことが伝わればなと思います。
<参考ウェブサイト>
仙台市富沢遺跡保存館 地底の森ミュージアム  2024/04/17
https://www.sendai-c.ed.jp/~bunkazai/~chiteinomori/

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