yoko hasada

ライター・編集。アイドルや映画が好きです。Quick Japan, she is, C…

yoko hasada

ライター・編集。アイドルや映画が好きです。Quick Japan, she is, CINRA, BRUTUSなど これまでのお仕事はこちらです https://yokohasada.tumblr.com/

マガジン

  • 日記

  • おなかがすく話

    日本文化とごはん、カルチャー類 うつくしいものを書き留めます

最近の記事

2020/5/12

6時起床。最近の青の朝は早い。起きた瞬間(ほぼ寝ている)から笑っていて、腕に抱きついてきたりほっぺにキスをしてきたり、心底可愛いと思う反面いつか離れていく日、生意気になる日を思ってしまう。日記に手がつかなかった。手元の手帳の日記もしばらくかけていない。忙しかったわけではない。毎日、朝と昼に青と散歩をして、部屋の中で遊んで、合間に仕事をして終わり。そういう繰り返しから、気持ちはずっと怒ったり寂しかったり嬉しかったり忙しくて、なんと言葉にしていいのかわからなくてぐるぐるしていた。

    • 2020/04/29

      7時起床、青とふたりで自撮り。毎朝の日課だったが、最近は原稿疲れや夜泣き疲れ、喧嘩疲れなどさまざま疲れに占領されて余裕がなかった様子。ひさしぶりの自撮り、青のやわらかさがわかる写真が撮れる。午前中、散歩。近くの公園に大きな鯉のぼりが浮かんでいて、青は指をさして何かを訴えていた。まだ話せないけれど、何かを伝えようとしている感じが、すごくいい。友だちが幼い時(1歳だと思う)親に言いたいことを言えなくて辛かった記憶がある、と言っていた。断片でも、そんな悲しい記憶を残してほしくないと

      • 2020/04/24

        7時起床。青の夜泣き対策を考えて、少しずつ授乳を減らしている。夜中、泣き出しても授乳をしない。堅い決意は、青にもあって、意思強く泣かれ続けるとこちらも降参で、授乳してしまう。とても美味しそうに飲んでいる。その姿をみて、この先もずっと授乳をしたくなる。わたしは何に、固執しているのか? 朝ごはんはククの天然酵母パン。最近30分で売り切れてしまうため、昨日取り置いてもらった。クリームチーズといちじくのマフィンも買った。青の湿疹がひどく、でも病院に行きたくなくて、電話で相談したら処方

        • 2020/04/19

          6時起床。ここ最近、怖くてリアルな夢ばかりみる。大好きなアイドルが男性に消費され、泣いている。あまりにも恐怖で5時ごろ目が覚めてしまい、布団の中でボーッと過ごす。青の匂いをかぐ。自分にしかわからない、大切な悩みや幸せをわたしはいつまでも祝福できるようでありたい。けれど、今は心がとても狭い。些細なことでイラつき、ストレスというすべてがずっと身体の中に渦巻いている。必死に生きている青がいるからなんとなく清算されるものの、そんな風に青を使ってしまっている自分が嫌だし、わたしはこの、

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        記事

          2020/04/18

          7時半起床。青が何度も起きるため、ボーッとする。最近はやたらと具体的な夢ばかり観ていて、寝ていても起きているような心地。小さなストレスがわたしをおおっている。細かいことのすべてに、イライラしている。

          ¥100

          2020/04/18

          ¥100

          2020/4/15

          7時半起床。青の夜泣きはどうにかならないか。もう青は起きていたが、起き上がれなかった。朝食はククのパン、サラダ、プルーン&ヨーグルト。近所に無添加天然酵母のおいしいパン屋さんがあって、ほんとうによかった。昨日失敗した、なかしましほさんの「コーヒーゼリー」をつくる。今度はきちんと計量、おかし作りは分量が大事とあらためて。午前は青と家の近所をお散歩。野菜直売所を目指す。青にまかせてウロウロしていると、気づかなかったものが視線に入ってくる。同じ高さになるように、なるべくしゃがんで青

          2020/04/12

          6時半起床。青の夜泣きに負けそう。粉ミルクまで投入し、新生児期のようだ。昨日、調子が悪くて庭に咲いていたローズマリーとレモンとミントをいれた水をガブガブ飲んだら、お腹がぐるぐるに。昨年末から続くデトックス(帯状発疹、高熱3回、ニキビ)が継続しているのか。さらにSNSであの、動画を見てしまう。音楽を使った卑劣な地獄絵図動画。怒りがおさまらず、友だちの同様ツイートにいいねを押しながら、どうにか保とうとしたけれど心はボロボロになった。世界を開いてくれる映画や本や音楽に支えられてきた

          2020/04/08

          6時半起床。今日(昨夜?)も青の夜泣きはひどかった。2時間おきに起こされる。なぜ泣いているのか、はわからない。「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と抱っこしながら青の背中をさする。わたしにしか残らない記憶。 午前はお庭に出て、遊ぶ。家庭菜園を始めた母の手伝い、土をいじったり種をまいたり。青には庭に秘密基地がある。水道管の穴の中に、咲いている真っ赤なフリージアを摘んで隠している。枯れたフリージアは捨てちゃう。美的感覚がすでにあることに驚く。生きているものが好きなんだな、と思う。ちょっと

          2020/04/07

          6時起床。青(1歳1ヶ月)の夜泣きがひどく、頭がぼーっとしている。すこしの不調がコロナにつながっているのではないかと、不安になる。青が起きるまで、枕元に置いてあるfuzkue阿久津さんの『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』(numa books)をよむ。青6時半起床。朝から元気、ものすごくキスをされる。 朝食を食べて、お庭で遊ぶ。フリージア、マーガレット、チューリップと、春の花々が満開。ここだけ異世界のよう。ここ2日くらいで急に歩けるようになった青は、とてもたの

          桜の森の満開の下で

          舞台を満開にする、幾万もの桜の木を、 今年に入って2度も目にすることになるとは 思ってもいなかった。 幸せと不幸せは紙一重みたいなもので、 ああ言えばこう言う、くらいのもので、 生きることと死んでいることも そんなに大差がないんじゃないかと思っていた。 でも、確実に、死は存在する。 その魂を想い、恋し、悔しみ、 もうひとまわり、強くなる。 その強さは、涙がでるほどに愛しいものだ。 父の魂を、もう一度この舞台に呼び戻す。 満開の桜の木の影から、声高に笑いながら、 恐ろ

          桜の森の満開の下で

          永い、永い言い訳

          なんだかどうしようもなく苦しくて、何度も何度も顔を覆い隠して、深いため息をついた。どうしてそんなこと言うの、どうしてそんなことするの。そんなことの連続で、愛しきれない主人公と自分が、いつの間にか重なっていることに気がついてしまったりして、また深いため息をついた。 私の3メートル上くらいから見下ろすカメラのようなものがあって、他人ではないほどよく客観的な私が、あーだこーだ言ってくれたら、もっと人生はうまくいくのかもしれない。たまにふと下りてきて、背中をおしてくれたり、目の

          永い、永い言い訳

          おっさんとドローンからみた新世界

          アナログな人間だから未来を嫌っているわけではなく、ただただ、テクノロジーに洗脳されて自分の感覚が弱くなることにおびえているだけ。近未来的なものにワクワクしないし、強くなりたくもない。土にまみれて遊んで、効率とは遠くても魂と近い世界で生きていたい、ってそう思う。 ただ、未来はおっさんにも私にも70歳のおばあちゃんにもおとずれる。長く生きすぎたって、私もいつか言うのかな。一生懸命覚えたかけ算も漢字も人工知能に頼って、人間とロボットが共存する世界がやってくるのかな。うまく一緒

          おっさんとドローンからみた新世界

          映画「言の葉の庭」

          「あなたがいたから僕がいる」 あなたと食べたラーメンや一緒に観た映画、知らなかった音楽とバンド、好きだといってくれた髪型、住んでいた街、夜中の2人乗り。もう引き返せないほど孤悲をしていた。強烈な孤独と戦う、私が私を信じることでしか相手と向き合えなかった。もっと、吐きそうなほど怒鳴り合いたかった、怒りをぶつけて泣き叫べばよかった。もっと、甘えればよかった、わがままを言えばよかった。可愛くなかった、相手の顔色をのぞいては言われてもいない言葉に押しつぶされて聞かないふりばかり

          映画「言の葉の庭」

          Art / 岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ

          岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ カッコよく、美しい女性になりたいと思った。 まつげがお人形さんのように長く太く、 唇が分厚くて、グラマラスな体型。 女性らしい肉感があり、猫目でキリっとしている。 自分の直感を1番大事にしていて、 美しいものと、可愛いものが好き。 好きな人には優しいし、 それ以外には興味すらない。 ファッションとヘアメイクが好きで、 自分らしいスタイルを持っている。 ダサい、という言葉が敵。 ダサい人も嫌い。 自分らしいオシャレを

          Art / 岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ

          恋のはじまり

          理由をたくさん並べるよりも、「逢いたい」のひと言がいちばん伝わることもある。どうして逢いたいのか、いつ、なぜ。 そんな言い訳みたいな言葉はただの文脈を整えるための飾りで、そこに本心があるのかというと、また別問題なのだ。 たったひと言を伝えられる、勇気。 言葉は自己満足であってはいけない。 相手を幸せにするものでありたい。 紡ぐひとつひとつの言葉が真心であり、本能であり、 喜びや面白さ、美しさで溢れていたい。 そこに虚構はいらない。 理論、というのは正しさもあり

          恋のはじまり

          しろいろの街の、その骨の体温の

          「しろいろの街の、その骨の体温の」村田沙耶香 無償に泣きたくなった。 覚えてもないような思い出が 走馬灯のように身体を掻き毟る 痒い 怖い 寂しい あの頃は全然楽しくなかった すごく美しい恋愛映画を観て泣いた 魔法使いになるための努力だってした 本と映画とカラフルな絵に救われてた 本を抱えて帰ることが誇りで、 大人に褒められることで頭の悪い子たちを蔑んでいた 小さな三角形の中で戦うクラスメイトたちを とても遠くから見てる、ふりしてた そうでしか、自分

          しろいろの街の、その骨の体温の