恋のはじまり
理由をたくさん並べるよりも、「逢いたい」のひと言がいちばん伝わることもある。どうして逢いたいのか、いつ、なぜ。
そんな言い訳みたいな言葉はただの文脈を整えるための飾りで、そこに本心があるのかというと、また別問題なのだ。
たったひと言を伝えられる、勇気。
言葉は自己満足であってはいけない。
相手を幸せにするものでありたい。
紡ぐひとつひとつの言葉が真心であり、本能であり、
喜びや面白さ、美しさで溢れていたい。
そこに虚構はいらない。
理論、というのは正しさもあり使いすぎると嘘くさくなる。
理論では語り切れない本能が人には必ずあって、それらを涙をこぽこぽこぼしながら唱える言葉の力はどんなものよりも強いのだと思う。
心の中で、泣くんだ。
泣いて、叫んで、どうしようも抑えられない衝動を、たったひと言にぶつけるんだ。
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