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【詩人会議8月号 誌上インタビュー】若い世代に平和をどう伝えるか(横山ゆみ・中村明美)

 少し遅くなってしまいましたが、『詩人会議』2024年8月号の「誌上インタビュー:若い世代に平和をどう伝えるか」という企画で、編集部・中村明美さんにインタビューをしていただきました。8ページもの企画に私を起用してくださって、大変光栄でした。

『詩人会議』2024年8月号 p.42

 このお話しをいただいたのは、今年4月号の「詩作入門」に、「息子(高3)を戦地に行かせたくないという気持ちで詩を書いている」と書かせていただいたことがきっかけです。詩人会議の会員の中で、10代~20代の子どもを持つ人が他にあまりいないので、詳しく話を聞かせてほしいと柴田編集長から依頼がありました。

 インタビューでは、とにかく聞き手の中村明美さんが大変上手に話を引き出してくださったおかげで、昨年12月に出版した拙著『こコロのナカ』のカバーイラスト(国防色の兵士と現代の少年のリレー風景)に込めた意味から始まり、私の考え方の背景にある持病・断薬のこと、息子の体調不良をきっかけに知ったオメガ3食用油(アマニ油等)の疑惑、権力者による奴隷支配の手法のことまで語ってしまいました(よかったかどうか…)。


 私がこのインタビューで一番語りたかったのは、このコロナ禍を通してはっきりと見えた「認知戦」に詩で対抗したい、という気持ちでした。

 というのも、先程中村さんがおっしゃったように、日本の社会はひとと違うことを嫌う、同調圧力の強い社会です。これはいざ国が「戦争やるぞ」と号令をかけた時に、大変怖い傾向です。人と違う意見は正しくても封殺されてしまいます。それを、このコロナ禍のワクチンやマスクに対する国民の反応で感じ取った方も多いのではないでしょうか。さらにその同調圧力を強固なものにするために、今回のコロナ禍で強力に仕掛けられていたのが「認知戦」です。私はこの「認知戦」に、詩で対抗したいのです。

『詩人会議』2024年8月号 p.46
誌上インタビュー「若い世代に平和をどう伝えるか」横山ゆみ

認知戦とは、私たち一般市民の思考・意思決定に対して仕掛けられる戦術の一つで、二〇二二年に改訂された戦略三文書には「認知領域を含む情報戦」として記載されています。敵対国が日本に向けて仕掛けてくるように書かれていますが、それだけではありません。

『詩人会議』2024年8月号 p.47
誌上インタビュー「若い世代に平和をどう伝えるか」横山ゆみ

一例としては、ワクチンを各国に売りつけ国民に打たせるために、日本では「集団免疫をつけよう」「思いやりワクチン」などといったキャンペーン(これが認知戦)がなされました。政府は「皆が二回打てば集団免疫ができる」と言っていた裏で、全国民が八回以上打てる本数を購入していたのですから、おかしいですよね。つまり私たちは、彼らに仕掛けられた認知戦に敗北したのです。「打てば安心」とか「打たない奴は思いやりが足りない」と思うよう、思考に介入されたのです。宣戦布告も火力による攻撃もありませんでしたが、現在のコロナワクチン健康被害救済制度の申請数(一万件超) を見れば、国民が超国家権力とそれに屈した政府から戦争を仕掛けられ、それによって犠牲者が出たと捉えてもよいと思います。現代の戦争は、それくらい、定義が変化しているといえます。戦車やミサイルを用いた従来型の戦争は、むしろ認知戦やサイバー戦の隠れ蓑となっていると言っても過言ではありません。
 「讃えよや信仰の心」という作品でマスクのことを「神通力の不織布」と皮肉ったのも、私の目にはマスクの徹底が、同調圧力を生むため・コロナ恐怖を煽るための認知戦と映ったからです。

『詩人会議』2024年8月号 p.47
誌上インタビュー「若い世代に平和をどう伝えるか」横山ゆみ


 おかげさまで、たくさんの方から「面白かった」「初めて知った」「私もコロナ禍中に同じことを感じていた」というご感想をいただいております。中でも嬉しかったのは、「私の体調不良ももしかして…と気付いた」という声。『詩人会議』2024年4月号「詩作入門」にて「疑うことで社会を良くしたい」と書かせていただきましたが、この誌上インタビューをお読みになって“疑う人”が一人でも増えたことが嬉しいです。

 中村明美さんがご自身のことを語られている部分も、とても面白いです。拙著『こコロのナカ』から、「モザイク」という作品もまるまる一編載せてくださいました。ぜひお読みになってください☆


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