横山佳菜子

「変化を起こす挑戦者をつくる」ことを目指して、新しい事業を自分の手で創ってみたい皆さん…

横山佳菜子

「変化を起こす挑戦者をつくる」ことを目指して、新しい事業を自分の手で創ってみたい皆さんの事業創造に伴走したり、経営・人事の皆さんと価値ある事業を生み出す土壌づくりに取り組んでいます。michinaru株式会社。小学生男子と夫の4人家族です。

最近の記事

ミドルは事業創造の邪魔者か ~「新規事業の本音」~

こんにちは。michinaru株式会社の横山です。 先日、博報堂クロスコンサルティング社からこんな調査が発表されました。 ●「会社と私の本音調査」第2回〜新規事業の本音〜 https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/94051/ ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。 コンパクトな調査レポートではありますが、とても示唆に富んだ結果が書かれていました。 ここで私がすごく興味を持ったのは、新規事業に対するミドル層の「本音」で

    • 組織に火をつける事業創造の4つのWhy

      皆さんの会社にとって、新規事業に取り組む理由は何でしょうか? 新規事業の創出が「あったらよいもの」ではなく、「生き残りをかけた生存戦略」になりつつある今、新規事業に取り組む理由を探すことは難しいことではないかもしれません。 ですが、「市場で勝ち抜くため」「第二の柱を創るため」「社員の雇用を守るため」といった言葉が謳われていたら要注意です。 もしかすると、自社の新規事業が上手くいかない理由はここにあるかもしれません。 今回は新規事業に取り組む理由、つまり「新規事業のWh

      • 「ここにいたんだ」の価値

        「あなたは何をしている人か」「あなたの会社は何をしていると言えるのか」という問いが本質的なパーパスを見つけると言われているが、これに即答できる人は少ない。(いろんな切り口から考えられてドンピシャの言葉を見つけるのが難しいから) 私のように単純な仕事しかしていなくても考え込んでしまうのだけど、ここ1-2週間でこういう切り取り方もあるかな、と思うことが続いた。 「ここにいたんだ」と感動し、勇気づく場を創ること。 私が宇宙兄弟で一番好きなのが、主人公のムッタがうどんをこねなが

        • “普通の人”による事業創造をオススメする3つの理由

          目まぐるしく市場環境が変化すると同時に、ライフスタイルや価値観がますます多様化する現代において、皆さんは企業内の事業創造は「誰」が担うのが良いと考えますか? ・経営陣肝いりで取り組む会社(サイバーエージェントのAbemaTVは藤田社長が自ら牽引しています)、 ・既存事業のハイパフォーマーが人事異動でアサインされる会社、 ・新規事業と言えば●●さんのような事業立ち上げ人が歴任する会社、 ・意気の良い若手が事業提案に挑む会社…… 様々なケースを見聞きします。 もちろん唯一無

        ミドルは事業創造の邪魔者か ~「新規事業の本音」~

          企業内新規事業における「筋の良い課題」の見分け方

          企業が提案制度等で寄せられる新規事業アイデアを選定する際には、 自社のリソースは活かせるか?市場はあるか?スケール可能か? 等様々な視点が存在しますが、それらに先駆けて必ず見極めなければいけないものがあります。 その新規事業アイデアで解決しようとしている課題は、 「筋の良い課題なのかどうか?」 です。 そもそも事業とは課題解決活動ですから、課題なくして成立しません。 新規事業とは、今の世の中に存在する課題に対して新たなやり方での解決方法を提案する営みだと考える

          企業内新規事業における「筋の良い課題」の見分け方

          怠惰で勤勉じゃない自分とどう付き合うか

          自分のなかの、融通の利かない真面目さと、楽をしたがる怠惰さ。誰の中にも両方棲みついているのでしょうか。 これはめちゃくちゃ自分のことでして、バスケ部のキャプテンだった高校生の頃にはすでにそんな自己認知がありました。 仕事を始めて若手の頃も、中堅になってからも、パートナーとmichinaruを立ち上げた今も、ずーっと真面目な自分と怠惰な自分が同居しています。 「口では大きいこと言っていても努力が追い付いてないよ」「その分野で何かを残したかったらもっと勉強しないといけないよ

          怠惰で勤勉じゃない自分とどう付き合うか

          ”重たい組織”に風穴をあけるもの -人の持つバイアスを活用し挑戦行動を後押しする-

          強い成功体験を持つ成熟企業、声が行き届きにくい大規模企業につきものの“組織の重たさ”。 この“重たさ”を乗り越えて、新たな事業を生み出す挑戦行動が起こる風土を創るために、以下の記事では【思いある同志が出会う非公式な場づくり】 について書きました。 今回は、そうした場づくりによって芽生えた変化の種を組織全体へと伝播させていくときに有効なアプローチについて書いてみます。 人の持つ「バイアス」を利用して飛び交う言葉を変える 見出し                      

          ”重たい組織”に風穴をあけるもの -人の持つバイアスを活用し挑戦行動を後押しする-

          河合隼雄先生に学ぶ、キャリアの2%理論

          先日、SNSを眺めていたら河合隼雄先生の名言集という記事が目に留まった。 京都大学名誉教授 河合隼雄が残した言葉 実は高校生の頃、河合先生の『魂にメスはいらない』をたまたま手に取って心理学を志した私。(学部の4年であっさり離脱したけど) クリックしてじっくり読む。河合先生らしいユーモアをまとったシャープな表現が続く。その中でも特にぐっと来たのがこの言葉。 「心の中の勝負は51対49のことが多い」 ああ、そうだよなあと。 心の中で揺らぐとき、決めきれなくて悩むときっ

          河合隼雄先生に学ぶ、キャリアの2%理論

          ”重たい組織”に風穴を開けるもの -非公式な場づくり-

          強い成功体験を持つ成熟企業、声が行き届きにくい大規模企業ほど一朝一夕では変わらず、“組織の重たさ”がつきものです。 さまざまな取り組みや提案をすれど目の前に広がる自社の風土は遅々として変わらず、「挑戦風土創りは会社にとっても社員にとっても必要なもののはずなのになぜ、、、」と虚無感を感じることもあるかもしれません。 この“重たさ”を乗り越えて、新たな事業を生み出す挑戦行動が起こる風土を創ることは本当に可能なのか? そんな問いを持つ皆さんに向けて、「重たい組織に風穴を開ける

          ”重たい組織”に風穴を開けるもの -非公式な場づくり-

          自立とは欲求の満たし先を増やすこと

          数年前に読んだ、脳性麻痺をもつ小児科医/東京大学先端科学技術研究センター・特任講師の熊谷晋一郎氏のインタビューの「自立とは依存先を増やすこと」という言葉がなんとなく頭にひっかかっていた。 自立は、依存先を増やすこと 希望は、絶望を分かち合うこと 一般的に「自立」の反対語は「依存」だと勘違いされていますが、人間は物であったり人であったり、さまざまなものに依存しないと生きていけないんですよ。 実は膨大なものに依存しているのに、「私は何にも依存していない」と感じられる状態こそ

          自立とは欲求の満たし先を増やすこと

          私が妄想する世界

          先日、「妄想を促す問い」のnoteを書いて、そういえば以前に妄想を書き出してみたことがあったな、とさかのぼってみた。コロナ前の少し前、2019年6月に走り書いた私の妄想。ちょっと、いやかなり恥ずかしいですが、自己紹介がわりに、noteに出してみようと思います。 ========== 私の理想の世界。 若手もベテランも管理職も経営も、女性も男性もシニアも、アルバイトも正社員もフリーランスも、小躍りしながら働いている。 内側から湧いてくる創造性を手を通じて、てらいなく外に

          私が妄想する世界

          事業アイデアを生む2種類の問い

          アイデアは問いに対するアンサーとして生まれてくる 新規事業を考える際、「さあどんな事業を立ち上げようか」と事業アイデアの検討から入る会社が多いのではないかと思います。 全社員にアイデア発想の門戸をひらく新事業提案制度の形を取ることもあれば、新規事業プロジェクトチーム内での協議の形を取ることもありますが、いずれにしても、事業アイデアがないところに新事業は立ち上がりません。 しかし、アイデアなんていくらでも出るだろう、と思って取り組みを始めたものの、ありきたりなアイデアしか

          事業アイデアを生む2種類の問い

          成功する事業に存在する「質の高い課題」とは何か

          新規事業を創ろうとするとき、皆さんは何から着手しますか。 多くの新規事業創造の現場では、事業アイデアの検討から入るケースが多いようです。自社のリソースや市場の分析を行い、成功確率の高い事業アイデアを立案する。このようなプロセスを一度は経験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。 残念なことに、こうして生まれた事業アイデアの多くは日の目を見ることはありません。なぜなら事業創造において最も大切な観点が抜け落ちているからです。 ■解決策の質より、課題の質 事業創造において

          成功する事業に存在する「質の高い課題」とは何か

          オイシックスの創業ストーリーに学ぶ、偉大な事業の出発点

          年明けの第1週が終わろうとしています。 緊急事態宣言の動向を気にしながら過ごした1週間だった方も多かったかもしれません。 揺らぎ続けるこの状態だからこそ、しんどいときはケアし合い、新たな時代に生まれ出ようとしているものには手をかけて、Keep Goingな1年にしたいですね。 この年末年始、目にした記事のうち、とても印象的だったのがこちらの記事でした。 ==================  ▼新規事業に挑戦する人へ。オイシックス・ラ・大地が大切にしてきた事業開発に

          オイシックスの創業ストーリーに学ぶ、偉大な事業の出発点

          錦織くんに学ぶ、新事業を生み出す組織に必要なものは「抜け感」ではないか説

          仕事柄、新しい事業を生み出す条件や方法論を考えることが多い。 リクルートやサイバーエージェントに代表されるような「あそこは事業創造のDNAがあるよね」という会社の取り組みに注目したり、フジフィルムのように事業転換を図った企業の裏側を調べたりもしている。 もちろんそこから学ぶことはたくさんたくさんあるが、実質的には、「新規事業を生み出せる組織を創りたい」という段階において、事業創造がうまく行っている会社の取り組みをまねてもうまくいかない。 なぜなら、土壌が違うからである。

          錦織くんに学ぶ、新事業を生み出す組織に必要なものは「抜け感」ではないか説

          挑戦の原動力のつくり方

          「挑戦者のつくり方」について考えたり話したりする機会が増えている。 先日、HR界隈の大先輩の皆さんとも 「みるからにバイタリティ高め・やる気満々なタイプではない、慎重で安定志向の人も挑戦者に変わるのだろうか」 みたいなお話になったり。 (余談なのだけど、4か月振りの外食ご飯でして、尊敬する方々に仲間に入れてもらって、出てくる食事とお酒はどれも美味しくて、オチも答えもないこんな話をゆるゆるできるありがたさが染み入る時間。) 挑戦はどこからやってくるのか、挑戦心はどのよ

          挑戦の原動力のつくり方