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私が妄想する世界

先日、「妄想を促す問い」のnoteを書いて、そういえば以前に妄想を書き出してみたことがあったな、とさかのぼってみた。コロナ前の少し前、2019年6月に走り書いた私の妄想。ちょっと、いやかなり恥ずかしいですが、自己紹介がわりに、noteに出してみようと思います。


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私の理想の世界。

若手もベテランも管理職も経営も、女性も男性もシニアも、アルバイトも正社員もフリーランスも、小躍りしながら働いている。

内側から湧いてくる創造性を手を通じて、てらいなく外に出している。創造性によって生まれた新しいサービスや仕事の仕方、企画をカタチにした結果として、顧客や同僚からのありがとうや驚きの声をかけてもらい、それによる快感や歓びを感じている。

上から言われる仕事、前からあった仕事を右から左にこなすのではなく、仕事の意味を確認して、差分をつける仕事をするたびに自分がここで生きている働いていることの価値を感じられている。

先輩には飲み屋で愚痴を聞かされるのではなく、これまでに成長と機会をくれた人や会社への感謝と、これからどんなことをやりたいかの展望を聞かされる。自分にとってもキャリアの先にはこんな楽しい場所に行けるのかとワクワクしている。

社員のことを道具とみたり子ども扱いする経営者の会社は淘汰され、社員の人生や能力を尊重する経営者が選ばれている。経営者は自社がこの世の中に存在する意味を考え、どんな世界を創りたいのか、そこで自分達はどんな役割を果たしたいのか、そのためにどんな取り組みがしうるのか、といった妄想が止まらないでいる。

リーダーの妄想に共感した人が集い、プロジェクトを組む。一定期間寝食を忘れてその妄想の実現に付き合いたいひとだけが正社員になる。いくつかの妄想に加担したい人は副業、フリーランスの形で参画する。正社員比率がその会社が成し遂げたい妄想の支持度としてのバロメーターになるかもしれない。

終身雇用は崩れ、流動性が高まることで、実態が伴わないのに大手にいると給料が高い、見映えが良い、ローンが通りやすい、フリーランスは結婚相手の親に反対される、一度パートになったらやりがいある仕事に就けなくなる、といった現象がなくなっている。

そのことで、心のままに仕事を選び、会社を移り、自分のライフスタイルによって仕事を中断できる人が増えている。今まで知名度や安定性で人を雇用できていたが、自社の存在意義や、こんな世界にしたい、そのためにこんな風に働く人と繋がりたい、という妄想を持っていない会社にはどんなに知名度のある大手でも人が集まらなくなっている。

大きな資本がなくても基盤がなくても、妄想と良い人間観と真剣に取り組むコミットメントさえあれば、事業が創れて育てられている。それに触れている働く人や子どもたちがビジネスの世界を面白そう、ととらえるようになる。そして、自分の妄想もカタチにしてみたいと、コトを起こす側の人に回るようになる。

参画する側の人たちも、なぜこの経営者に・チームに・プロジェクトに参画するのかの理由が明確になっていて、流す仕事はしない。自分がこのプロジェクトで何を成し遂げたいのか、どんな価値を発揮することで誰に貢献するのか、どんな力を磨きたいのか、自覚的になっているので、うまくいかない理由を人のせいにしたりモチベーションを人に委ねたりすることがない。

なぜできないのか、ではなく、どうやればもっとうまくいくか、もしこうなったら何が起こるだろう、といつも妄想しながらワクワクしながら仕事をしている。

一緒にはたらくメンバーは多様な年代、雇用形態、スキル、職種の人たちで構成されていることが多いが、プロジェクト参画の動機が唯一の共通点になっている。ぶつかることは勿論あるものの、根っこでは繋がり合えている実感がある。

テクノロジーが進化しているし、働き方の多様化流動性がますます進んでいるため、常に同じオフィス・同じ空間で四六時中一緒にいるというわけじゃないからこそ、仕事を止めてでも顔を合わせて大切なことを語り合う時間を意図的に設ける会社が当たり前になっている。

いつからだって誰からだって始められる、やらない言い訳は要らない、やりたいと言った人にはどこからともなく良い運がやってくる、といった肌感覚が一般的になっている。小さくても自分の企てでコトを起こす人が増えている。

小さな企みを仲間と一緒に起こし、上手く行った上手く行かなかったと一喜一憂しながら、小躍りするように働く人が増えている。人生を振り返ったときに、たとえ何も成し遂げられなかったとしても、それでもよかった、と述懐する人で溢れている社会になっている。

横山佳菜子/2019.6.1

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皆さんにはどんな妄想世界がありますか。こっそり教えてくださったらうれしいです。

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