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監視とスコア

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首都圏を中心とした各都府県で、緊急事態宣言が再発令されました。
家庭内感染、院内感染に対して、飲食店の営業時間を20時までにしても大した効果ないだろうし、単なる政治アピールかな?と。

中国では信用スコアというものがあり、全国民が「350〜950点」の間の点数を持っている。点数が高いほど、社会的信用があると看做され、「ローンの金利優遇」や「賃貸契約の敷金免除」、「雨傘の無料レンタル」などの恩恵を受けることができる。
尚、中国では「顔、声紋、指紋」といった個人情報を国家が管理しており、街中に数多あるセンサー(カメラや音声)で、国民を四六時中監視している。
例えば、信号無視などの違法行為を検知した場合、カメラの顔認証を元に違反者の顔などの個人情報を、交差点の大型ビジョンに映し出す。(※もちろん、信用スコアの減点も行われる。)
伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」を読んだ(観た)人は、国家の管理する監視社会の恐怖を感じたことはないだろうか。そこから、この中国の監視システムを「マジか、やべー」と感じるかもしれない。
しかし、行動経済学には、「人は得をしたい思いよりも、損をすることを嫌う思いの方が大きい」という特性があるので、国民は目に見える違反を犯さなくなり、その結果として、全体の治安が良くなることが期待されている。
(国家が無実の犯罪者を作りだす可能性は否定できないが…笑)
現代の日本の治安は、相互監視の同調圧力の上で成り立っているので、ある意味同じような状況とも言える。
ただし、日本人は、個人情報保護が大好きなので、このような監視社会が実現するまでに時間がかかるだろう。
中国では、新型コロナの市中感染も、この監視システムを応用することにより罹患者の追跡ができており、善良な一市民である私としては、実はメリットの方が大きいのではないか?と思い始めた今日この頃。
政府も監視センサーに予算をつけてみてはいかがだろうか?

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