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これからのローカル回帰と、ぼくの選択について。

地域おこし協力隊の制度や、付き合いを通して、2年ほど田舎で暮らしていました。もう4年以上も前のことです。観光、グリーンツーリズム、農林業、市民活動支援の活動などに勤しむ日々は、辟易する嫌なことも多かったけど、海山川に囲まれた生活がとても楽しかった。

いろいろあって、逃げるように大阪に戻ったあの日から4年が経過した今、とても大袈裟な書き方ですけど、新型コロナの影響で、突然「都市型文明」からの転換がはじまりました。

もちろん、集積することでのスケールメリットは変わらずあるのかもしれませんが(そもそもITベンチャーなんかは田舎でもいい事業が多いのに、わざわざ東京で起業する理由があったことを踏まえて)、リモートワークが大衆の常識に食い込んできたいま、東京や大都市圏に生活拠点を置かない人たちが今よりも増えていくことは確かでしょう。

ただ、地方都市、あるいは田舎への人の流れが多少なりとも加速する気配を感じながらも、移住者獲得の観点で、結果を残せる地域と残せない地域との格差は今までよりも広がるんだろうなと。

アクセスの利便性もさることながら、行政のあり方や地域性が、インバウンドの成果に対して本質的な影響を及ぼしてきたと思っているので、長期的に見たときに、生活の充足を担保する施策を打てない柔軟性の低い地域には人は流れないし、従来の観光客誘致や移住促進などの画一的なインバウンド施策から抜け出せない地域は、今までと状況はなんら変わらず、ただ衰退していくのだとも思っています。

さて、なぜこんな投稿をしているかと言いますと、

ローカル(地方都市、田舎)での活動をいつか再開したいなと思いながら、目の前の仕事に命を削るここ数年間でしたが、突如そのタイミングが眼前に迫っているような気がしているからです。直感的に。

若気の至りだったなと、当時の自分を思い返しながら反省することも多いですが、いまは身の丈に合わない使命感も捨てたし、敵対的なコミュニケーションも捨てました。遠回りしながらだったけど、当時よりも身軽になれたような気がしています。

とにかくぼくは、おもしろい人に囲まれながら、感動体験の多い人生にしたい。ただそのビジョンだけがあります。

そのためには、個人の埋もれた哲学・思想を言語化して価値たらしめるプロデュース活動をどんどん展開したいと思っているし、地域に根付いたカルチャー自体もその対象になり得ると考えているので、まちづくりという生き方がぼくの選択肢に入ってきているのはそういう理由です。(もっと言えば、アーティストでも、アスリートでも、オタクでも、おもしろければ正直何でもいいです。)

そもそも、ぼくの武器になっているwebデザインや、芸大で学んだランドスケープデザインは、まちづくりを行う際のアプローチ方法として選んだ手段に過ぎないので、最初から一流のデザイナーになることは目指していません。

行政や大きなパワーから一線を画しながら、とにかく個人・チームで結果を出すチカラを身につける必要性を強く感じていたので、デザイン、プロモーション、ブランディングなどを中心にここ数年は取り組んできました。

この経験を棚卸ししながら、改めていま、自分が取るべきポジションについて考えるSTAYHOME期間にしています。

多くの人の個性や表現が埋もれてしまわないように、クリエイターとして、価値を掘り出し、届ける活動を行ってまいります。ブランドづくりに軸足を置いていますが、メディアでの発信や書籍展開など、活動の場の創出ができるようにも努めてまいりますので、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。