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6歳児と仕事の話をしたら。

ねぇ、ママはお仕事のとき何してるの?


不意をつかれた。
風呂上がり、素っ裸の6歳児が、私の仕事について聞いてきた。

頭の中は魚と虫と食べ物しか入ってないと思っていた。

風呂場で何を考えていたんだろ。

この成長、あっ今芽が出た!
って、思えることにジワっとくる。


そんな余裕など、長女のときには、なかった。


さて、私は、何の仕事をしてるのか。


去年までの仕事は、良かったなぁ。

説明しやすいし、良いことをしている感があった。

何で今聞くのかなぁ…。



徴税吏員。滞納処分ができてしまうこの仕事に就いてから、あまり胸を張れてない自分がいた。


どうみたって嫌われ役だ。
誰だってやりたくないことをやらなきゃいけない。
言いたくないことを言わなきゃいけない。
聞きたくないことを聞かなきゃいけない。


なんで、「今」聞いてきたのかなぁ…。


6歳にわかる言葉でいった。



世の中みんなが使う道路とか建物とかサービスとかあるでしょ?

それを作るにはお金がいるの。

みんなが少しずつお金を出し合って、みんなが使うものをみんなで作るの。


それでも、お金を出したくない人がいたり、出せない人がいるから、ママはそういう人たちに、お金を出してくださいってお願いしに行くお仕事をしているの。


わかるんだろうか、6歳児に…。


すると、


「へぇー、そうなんだ。なんかめんどくさいね。」



6歳児に言われてしまったショックと同時に、なんだか笑いが込み上げ上げてきた。


そうだよね、子どもは正直!笑


そうなんだよ、そうなんだよ。
大義名分とか法律に書いてるとか、納税者の公平性とか、そんなこと言う前に、私が認めなきゃいけなかったことを6歳児が教えてくれた。



めんどくさい!笑


でもね、「できない」と言ってる人たち、言い訳をたくさん考えられる人たちに「できるよ!」と信じていくことは、自分の在り方の修行になる。コーチングの学びが活きてると思う。


それができるようになったのはさ、


あなたたち子ども3人のおかげなんだよね〜



「めんどくさい」を認めたら、その中に、少し希望がある、そんなところに魅力を感じているのに気がつく。

へー、まだまだ捨てたもんじゃないな、私も。
めんどくさいんだけどさ、「大嫌い」と、言い切れない。


そんなことを考えながら、わしゃわしゃと濡れた髪を拭く。

じゃあさ、あなたは大きくなったらどんな仕事をするの?



「えっとね、草取りとかさ、がんばる!」




農家の長男、爆誕。笑


それは、めんどくさくないんだね〜
その感覚が、結構嬉しかった。

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