フレイムフェイス ここまでのあらすじ
輪海国エルガディア防衛隊内へ新たに結成された特別部隊『ネイビーブルー』。
そこへ選抜されたカドシュ・ライルは、期せずして疎遠だった幼馴染のアンバー・シグリィと再会する。
「硬った! カタいよカドシュちゃん! まるで防衛隊のヒトみたい!」
「そうだな。実はそうなんだ」
二人を選出したのは長きにわたってエルガディアを守り続ける異貌の者。通称フレイムフェイス。彼はカドシュとアンバーを伴い、ダンジョンと化したビルの制圧に赴く。
「悲しいなあ」
襲い来る異形の敵。ネイビーブルーを惑わそうとする罠の数々。それら全てを打ち払った先に、待ち受けるは迷宮中枢を司るモンスター。即ち破壊獣。
「イレイザー・セイバー」
フレイムフェイスは発動する。紫炎に燃え盛る刃を。宇宙を縮める呪いの炎を。
かくて破壊獣は撃破され、ネイビーブルーはダンジョンの制圧に成功。同時に破壊獣を操っていた犯人の手がかりを掴んだのである。
かくて位置確認のため、映し出される輪海国エルガディアの地図。巨大な円筒形構造体上に創られた世界。
その全景に、その異様さに、フレイムフェイスは思いを馳せる。
何故、僕は。
こんな違和感ばかりを、鮮明に覚えているんだ、と。
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