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横島孝太郎
2022年4月22日 19:32
再会のネイビーブルー (4) 探索。接敵。 咆哮。交戦。 撃退。探索再開。 それらを三度繰り返した後、カドシュは首を傾げた。「妙だな」「どうしたのカドシュ、ちゃん」 尋ねるアンバー。奥歯に何か挟まったような口ぶりだが、カドシュは気にも留めない。「敵戦力が小出しに過ぎる、と思ってな」「確かに。この先で盛大な歓迎準備をしてるとは思うんですけどねえ」言いつつ、フレイムフェイス
2022年4月11日 12:54
再会のネイビーブルー (3)「いずれお話ししますよ。まずは現状の解決に努めましょう」「え? 何ですかいきなり」「ああ、いえね。アンバーさんにちょっと聞かれたもので」「……ああ」 察するカドシュと、扉を開けるフレイムフェイス。迷いなく現場へ踏み込んでいく二人。 二人の背を眺める者達は多い。一般隊員達、所轄の警官達、そしてバリケード向こうの野次馬達。 その野次馬達の中で、特に注意深い視
2022年4月2日 18:38
再会のネイビーブルー (2) 特殊装備。 それがフレイムフェイスの正体であり、エルガディア防衛隊内に於ける立ち位置だ。 確かに彼には、フレイムフェイスには自我がある。約二十年前のあの日から、良く知っている。 しかし。 存在が。 肉体が。 彼には、無いのだ。 故に、彼には古来より特殊な協力者が常に宛がわれて来た。 仮面を被り、フレイムフェイスを装着変身する者。 その名を装着