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2019年12月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第六十六話
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Chapter09 楽園 03
「ふう。ごちそうさまでした」
手を合わせるサラ。可愛らしい、慎ましやかな居住まい。だが彼女の座るテーブル上には、空の紙皿が山積みになっている。焼肉の抜け殻だ。
「お粗末。ほれぼれする食いっぷりじゃったぞ」
トングを拭きながら破顔する焼肉奉行、もとい雷蔵。その眼差しは、サラの全身を不思議そうに見据えている。
「しかしまぁ、その
神影鎧装レツオウガ 第六十五話
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Chapter09 楽園 02◇ ◇ ◇
何も無い、まっくらな闇。
あるのは自分自身と、頭上から注ぐ固い光だけ。
見上げる。
鍵穴のような紋様を描く術式陣が、虚空に浮かんでいた。
『……蓋』
知らず、風葉はつぶやいていた。
何故か、そんな印象を受けたからだ。
でも、なんで?
自問する風葉。その瞼を、強烈な光がノックする。起きろ、と。
『
神影鎧装レツオウガ 第六十四話
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Chapter09 楽園 01
◇ ◇ ◇
揮発していく霊力光、剥き出しになるコクピット。かくしてレツオウガは、二人のパイロットを外気へさらけ出した。
しかもそれは、以前のオーディン・シャドー戦のような激闘の結果ではない。
たった一発の銃弾が、それをなしてしまったのだ。
『 !』
コクピット中央。コンソールに左腕を固定するメインパイロ