ブランド=暖簾=小さな信頼の積み重ね

世界の企業の創業年数が100年以上、200年以上の
企業数の国別調査結果(日経BPコンサルティング2020年の調査データ)によると、日本は共に企業数で世界1位!

世界の創業100年以上の企業のうち、半数近くの41.3%が日本の企業という結果。
(日本3万3076社)

さらに創業200年以上の企業では、その比率は65%まで上がるそうです。
(日本1340社)

歴史ある企業が多いことは、日本が世界に誇れることの1つですね。

今一度、その結果の背景にある、
日本人の私たち祖先、先輩方が代々守られてきた大切な「日本人としての誇り」というものを考え直していきたいと思う機会をいただきました。

そして、祖先から頂いた日本人として生まれたことの恩恵を、汚すことなく、更に良きものにして、次の世代にバトンタッチしていく。

これが、日本人として生まれて来た者の役割。なのではないか?
と私は感じています。

データを見ながら、一日本人として、後世に恥じない、丁寧な日々の行動を積み重ねていこう!と襟が正される想いです。

このことは、海外で暮らし、ビジネスをしていると特に感じることでもあります。

一歩国の外に出ると、「日本人代表」として、世界中の人が、私の行動をしっかりと見ています。
私が取る行動の全てが、良くも悪くも全て、「日本人という一括り」の評価で決まってしまう。だからこそ余計に意識が必要です。

例えば、私たち日本人が、こうしてハワイに観光や移住で滞在しやすくなっているのは、明治元年以降の移民時代に血の滲むような苦しい想いをして、勇敢に生きて来られた日本人の祖先のお陰です。移民の方々が命をかけて、必死で築いてきた、勝ち取ってきた信頼の恩恵なのです。

時折、そのことをすっかり忘れてしまって、自分の実力でここに居るんだ!と、感謝の心を忘れ、とっても傲慢になってしまっている人も見かけます。
例えそのように言葉にしなくても、行動一つで気持ちの全てが現れます。
悲しいなぁって思います。

この土地に居させて頂けること、このことの意味をもっと深く考えて欲しいなぁって思うこと、あります。

歴史を学べば、原理原則が見えてきます。
この100年、200年の企業も業種や規模は違えど、創業の理念には全て一本、通づるものがあると感じています。

本当にすごいことだと思います。

ある起業家の方が大層なビジネスプランや大義を掲げていても、この原理原則が抜け落ちてしまっているなぁ、と老婆心ながら感じることも増えて来ました。

伝統(先代への感謝の心)を守りながら、
常に革新(チャレンジ)をやめることをしなかった、
そんな企業だからこそ、何代にも渡りバトンが引き継がれているのだと思います。

この伝統を守るということが、商売の土台となるのです。

創業者が、どの様な想いで事業を起こし、
世の中、顧客、仕入先、社員、未来の子孫、など、事業を成り立たせる上で関わる全ての人、繋がっていくその先のご縁、もの、こと、などに対し、どの様な関わり方を持って、どの様な世界を築いていきたいと描いていたのか。

この原点である創業理念を深く理解し、守り抜く、ということが伝統であり、
単純に形骸化されたものとは、大きく異なるもの、と感じています。

伝統を守るために、革新する。進化する。ときには事業の形を変えていく。

そして、基本にあるのは、社会全体に対する愛情。そして、感謝の心。

人間として生まれて来たからには、この人生に全力を尽くす。
その努力の先に改良、改善の必要性を見出し、知恵を使い、工夫が生まれる。
そこに関わる全ての人に、人としての進化、成長がある。

歴史ある企業でも、経営者の傲慢さで、感謝、謙虚さを失った瞬間、
ときに間違った方向に軌道がずれてしまうこともあります。

しかしながら、原点に戻り、原理原則(宇宙の法則)に従って、信頼を積み重ねる努力をすれば、必ず軌道は戻ります。

日本全体は、全体的みると戦後から徐々に、そしてバブル期の頃から大きく軌道がずれてしまった企業の比率が高くなってしまっていました。

でも、これも経営者の選択ですね。
どちらを選択するか。

令和の時代となり、コロナ事件があり、そろそろもう誰もが気付かないといけない、最後のタイミングがやって来ました。
多くの災害や事件が巻き起こり、多くの気付きの機会を宇宙はこれでもか、と発信してくれていましたが、コロナが最後だと思います。
もう誰も待ってはくれません。

ただ、200年企業が300年続く未来は必ず来ます。

どちらを選択するか。幸福は全てはあなたの手中にある。

ブランドとは日本でいう「暖簾」。暖簾とは、小さな信頼を積み重ねること。

これは、尊敬する事業家である母方の祖父(生きていたら109歳)から教わったことです。

私の両親は、父方も母方も創業100年以上の会社を営んでいます。
家庭で、とても大きな学びをもらっていますので、少しづつお伝えします。
会社経営とは、それは、人としてどう在るか?
ということなんですね。続きをお楽しみに!

100年、200年企業数が圧倒的世界一を誇る日本、この結果の裏には大きな学びが潜んでいます。どんな心がベースとなり、どんな日々の行動の積み重ねが大切なのか?日本人の日々の暮らしや、代々受け継がれた礼儀作法の中に、たくさんのヒントが隠されています。是非今一度一緒に見直してみませんか?


小さな信頼を積み重ねる基本行動集(祖父、両親、元上司から学んだこと)
1 目の前の人には常に感謝の気持ちを言葉にする。
2 メールを頂いたら、感謝の気持ちとともにすぐに返信する。
3 メールは全てワンハーフ(自分の返信で締める)
4 メールには気持ちを込めて文字を打つ。感謝の言葉を必ず添える。
5 お客様、仕入先の人との電話では心を込めて会話をする。
6 受話器は相手が切るまで切らない。
7 お金を借りたら(小銭)すぐに返す。(基本借りてはいけない)
8 約束したことは必ず守る。有言実行は必須。
9 していただいたことは、すぐにお礼(メールや手紙で)を伝える。
10 時間は守る。
11  約束の人よりは先に到着する。(常に5分前行動)
12 身なりを整える。
13 ハンカチを忘れない。必ずアイロンをかける。
14 髪をとかす。
15 靴を揃える。
16 部屋を常に整理整頓する。
17 仕事机には作業中のものしか置かない。
18 請求が来たらすぐに支払いは済ませる。期限遅れは絶対にあってはならない。
19 ご先祖様に常に感謝をする。

ピンと来たら、是非習慣にしてみてください。

今日もありがとうございます。



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