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【最高の社会勉強】年子息子2人の関係【最高の道徳教育】

兄弟の関係って、最高の社会勉強?道徳教育?ですね!
2人の息子を見ていると、関係性の変化に日々驚きます。
今日は2人の兄弟の姿を見てしみじみしてしまったので、そんな内容で行きたいと思います。



次男が生まれた直後、まだ1歳半だった兄は荒れました。

「ママが訳のわからない奴に奪われた!」

とでも言いたそうな雰囲気で、弟に掴みかかり、叩き、一晩中号泣…。

私たち夫婦は、「息子2人育児、とんでもないぞ💦」と、震えたあの日の出来事を鮮明に覚えています。(日付を覚えているくらいです)

それから少し落ち着いたものの、兄の弟への攻撃は無くなりません。
理由もなく、叩いたり、顔を引っ掻いたり、噛んだり…。兄のストレスは大人へも波及し、私も身体中を噛みつかれて、時には腕が上がらないくらいの痛みと戦いました。

1人っ子の私と、女子2人姉妹の妻は、どうして2人の関係が、こうも荒れてしまうのか、さっぱり分かりません。「一過性のもので、いつか収まって仲良くなるだろう」と思いたかったのですが、1年経っても変わることのない2人を見ていて、不安があったのが正直なところです。

だんだん関係が変わり始めたのは、次男が1歳半近くなって、だいぶ自由に歩けるようになった時のこと。長男(3歳)が「一緒に遊べる楽しい存在」として弟を認識し始め、追いかけ合って遊ぶような姿が見られるようになりました。

そして今、長男が3歳半、次男が2歳になり、毎日一緒にふざけ合ったり、同じおもちゃで遊んだり、お菓子を分け合ったりする姿が見られるようになりました。
そんなの自然なことなのかもしれませんが、こうして振り返って書いていると、それまでの日々が思い出されて、目頭が熱くなります。

そこで感じたこと。
きっと2人の息子は、それぞれが日々、「この子とどう関わっていけばいいのか?」と無意識に考え、学び続けていたんだなと思うんです。
兄には兄の苦しさ、弟には弟の苦しさがきっとあって、その苦しさと戦う中で、大人から見て望ましくない行動が表出していたんだと思います。

でもこれって、相手のことを考えて、折り合いをつけて、共に生きていくための練習を否応なしに日々積み重ねているってことですよね。
1年以上にわたる、何百回という失敗を重ねて、少しずつ関わり方を肌で覚えていく。これって社会で生きていくための、かけがえのない経験ですよね。
また、相手の想いに寄り添って、思いやりのある行動を選択できるようになっていく、というのも、価値の高い道徳教育なんだと思います。


学校現場というのは、限られた時間のなかで、最短ルートで学びを重ねていきます。長い間、同じ失敗に対して寛容に待つ、というのは難しいです。

人間関係に関しても、どう関わるのが正解なのかを教師が指導という形で教える、価値を押し付けることが一般的かもしれません。

でも、本当のその子の生きるための力というのは、最短ルートで身につくものでしょうか?早くに正解を教わることで身につくものでしょうか?

やっぱり、たくさんの失敗をして、その都度おおらかに受け止めて、それでも諦めずに見守り続けることで、体と心の芯の部分で理解していくものなんだと、2人の息子を見ていて思うようになりました。

我が家の方針の一つに、

「お兄ちゃんなんだから、優しくしないとダメでしょ!?」は言わない

というのがあります。
お兄ちゃんだから優しくしないといけない。それなら、お兄ちゃんなんて嫌だ、となってしまいますし、お兄ちゃんじゃなくても、誰のことも大切にできる子になってほしい、という思いも込めています。

私たちがつくる学校🏫でも、兄弟がたくさんの見てくれの悪い時期を重ねながら、心を育むような、そんな子ども同士の関わりが見られる、自然体の中での学びが広がっていくことを目指したいと思います。

誰もが「自分を生き切る」世の中に!
まずは自分が生き切ろう!!

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