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宮本浩次は、エディ・スリマンを着て、おんな唄をうたう

エレカシの宮本浩次さんは、昨年から精力的にソロ活動をしている。3月に発売されたオリジナルソロアルバムもさることながら、

個人的には11月に発売された、「宮本が愛した、おんな唄」とキャッチコピーがつけられたカバーアルバムをとてもよく聴いている。

「エレカシと言えば」の元ロッキングオンの兵庫さん(もう一人は、現ロッキングオンの山崎洋一郎さんですね。春に書籍発売とのことで楽しみ!)のインタビューがとても良かった。

なぜ、ソロに踏み切れたのかという問いに、

年をとってくると、若い時よりもそれを跳ね返す力が……筋肉痛が治らなくなるのと一緒で、心もなかなか戻りにくくなんのよ。誰もが肉体と精神を使って生きていて、最後は死ぬんだけど、その過程で『今しかない』っていう時がやってきたんだよ。もう時間がない、このままだと、いつまで経っても歌手の宮本浩次になれない。

と答える。

そして、このインタビューの後半の

男たるものどう生きていくべきか、っていう道筋をエレファントカシマシで描いてきた。(中略)自信に伴って、『男らしさとは』みたいなことから、『本来の自分とは』っていう旅に、移り変わっていってるんじゃないか、と思っているのね。

で、「OH!」と感嘆。

イヴ・サンローランの服とかさ、やっぱりジェンダーレスというか、性を超える、みたいなのがあるわけよ。イヴ・サンローランと、エディ・スリマンの洋服、ほんとに私は好きで着てる。(中略)それって何か象徴的というか、『いきがるのが男らしさじゃない』みたいなところにね、大人になってようやく気づいて

「宮本が愛した、おんな唄」のカバーアルバムが、なぜにこんなに私のハートを射抜いてきたのか、よくわかる。

宮本さんは、エディ・スリマンを着て、おんな唄をうたう。

そんな世界は悪くない。

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<以前、書いたエディ・スリマンの記事>


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