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会社と自己実現。セルフリーダーシップのこと。

大学院でセルフリーダーシップ≒モチベーションについての講義がある。私自身も世代なので、とりわけ中高年のキャリアに興味がある。

今、会社側の大きな問題となっているのが、中高年社員のモチベーションクライシス。そう、我々ミモレ世代(もちろん男女不問)の生産性低下だと言われています。社員の社内転用のしづらさ(職能とモチベーションが低い社員は異動させづらい)と社外流動化のままならなさ(転職前提社会になっていないため、不満足のまま現状にどうにかしてとどまろうとする社員の増加)が大量の社内失業者を生み出している。

もちろん、対岸の火事ではないので、思い切り自分ごととして、いろいろ思いを馳せている。

講義でTED動画「なぜから始めよう ― 優れたリーダーはいかに行動を奮い起こさせるか」を観た(教授違いで既に講義中に3回は観ている気がする‼︎)。

人が意思決定を行う際、数字や理論は大切ですが、最終的に重要になるのが感情や直感的感覚であるというのがサイモン・シネックの考え方の前提にあり、この感情や直感的感覚に訴えかけるためには、What(何を)ではなく、Why(なぜ)がポイントになるという訳です。

先日、爬虫類脳(本能)、哺乳類脳(感情)、人間脳(理性)の三位一体脳モデルについて書いたが、その3つの脳とゴールデンサークルが結びついた。私たちは人間脳(理性、または論理)で仕事の価値ややりがい考えようとしすぎてるのかもしれない。

それが強固になったのは、先ごろ公開された田中泰延さんのインタビュー。

会社員に言えることですが、会社っていうのは誰かが野望を抱いて起業したもので、お前にも少しお金を分けてやるから俺の野望を手伝えよ、って誘われてちょこっと手伝う、ていうのが会社員の本質ですよね。みんな、そこに気付いてないから、会社に入るとしんどくなっちゃうのでは。
いい大学出て、いい会社に入っても、資本家じゃない人間は、結局貧乏人なんですよ。貧乏人のグラデーションの中を移動しながら生きてるんですよ。
だから貧乏人が必死で頑張って、自己実現を求めると苦しくなると思うんですよ。資本家に使われる立場という本質は変わらないでしょ。だったら幻想を捨てて、いかにのんびり生きるか、と。

などなど名言の数々が飛び出すので是非全文お読みいただきたいのだが、とどのつまり、「自分の人生を機嫌よく生きることが大切です」と田中さんは言う。

ノンストレスなのは、本能脳、感情脳、理性脳、それぞれ3つの脳を操縦するハンドルがシンクロした時だと考えられている。自己実現したいという幻想を抱くのは人間がけだろうから、この理性脳をいかに律するかが「機嫌よく生きる」ことには肝要なのだろうな、と。どう考えても感情をコントロールする方がハードルが上がるし、本能はコントロール不能なところが大きいわけだし。

そんなことをぼんやりと。






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