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聞くと聴くの違い・通訳やインタビュー業を通して学んだこと

今日のテーマは「聴く」こと。

まず本題に入る前に告知です。

今年に入って、ご縁がありまして、今年2021年2月より、日本旅行アジアさんにて、バーチャルツアーガイドをさせていただくことになりました。

今月4月18日には3度目のスタディツアーを開催します。奮ってご参加ください。

このバーチャルツアーガイドをするきっかけとなったわたしのnoteマガジン

Before Too Late
かつて、大日本帝国が統治したマレー半島で紡ぐ「赦しの糸」


マレーシアのクアラルンプール在住10年の筆者が、日々の生活や旅の途中で出会った人々と持った対話を通して、得た気付きを綴っています。

私たちが知らなすぎる東南アジアの旧日本軍が占領していた頃の歴史について、現地の人々の視点からお話を聞き、英語と日本語の両方で調査したことをベースに、真実を紐解いて行きます。

この活動をきっかけに、見えない糸で繋がっているかのような、不思議な不思議なご縁が紡がれて行っています。

この数ヶ月の間に、私の元に集まってきた数々の証言や、ツアーやnoteへの感想、叱咤激励、活動のお手伝いを申し出てくださった救いの手、、、枚挙に遑(いとま)がありません。

かつてマレー半島で活躍した人の子孫や親戚だという方からのメッセージなども届き始めています。

日々、鳥肌というか内側からゾクゾクと湧き上がるようなエネルギーが、全身を駆け巡るような、不思議な感覚に包まれています。

この地に住んでそろそろ11年の歳月が過ぎようとしています。
このままここに住み続けるのか、もしくは去る日が来るのか考えると、直感的に残された時間はそんなに長くない気がしています。

夫の母国アメリカや、わたしの故郷日本にも、自分たちの役割があると感じているからです。

わたしがこの地(マレー半島)に、呼ばれた理由を全うしてから、最後の日を迎えよう。

突然、何が起きてもいいように。

今日出来ることは今日やろう。

そんな想いで活動をしています。

ようやく本題ですが、そんな日々の中で、最近自分で定期的にチェックをしながら細心の注意を払っていることがあります。

それは、「聴く」ということ。

ただ「聞く」のではなく、「聴く」のです。

お医者様がまるで聴診器を当てながら患者さんの体に何が起きていて、何が問題なのか、を注意深く確認するように。

何が話者の言いたいことなのか、を注意深く「聴く」ことなのです。

わたしたちは、表面的に言葉や態度によって繕うことやごまかすことはいくらでもできます。

でもそうではなくて、安心感を持って、本音で何も恐れずに本質に向かってまっすぐに向き合うことができ、それがたとえ醜くお世辞にも美しいとは言えないものだったとしても、ありのままを受け取ってくれる人には、さらけ出すことが出来ると思いませんか。

そうあれるように、自分を真っ新にする。それが「聴く」ということなのだと感じています。

普段から「聴く」ことができれば、相手である話者が、長年積み重ねてきたものが堰を切って溢れて、言葉になって外に出ることで積年の想いが浄化され、次第に癒されて行く、というプロセスを思いがけず目撃することになります。

その過程は、時に本当に辛く醜く汚くなることもあるのだけれど、最後までその一人のひとの「本質へ向かう旅」に付き合うことが出来たなら、「赦し(ゆるし)」が生まれる光景を目にする機会が、聞き手であるわたしに無条件に与えられることになります。

その度に、この経験は、生涯忘れることはないだろう、と思うのです。

通訳としてマレーシア現地視察などの仕事を数多くやってきて、ライフコーチングを学びクライアントの家族の物語をひたすら聞いてきた私にとって、現在はその経験を生かすことのできるガイドや歴史を語るストーリーテラー活動をさせていただけることはこの上ない喜びです。

最近は、マーケティングリサーチのためのインタビューのお仕事も多くなってきました。こういったお話を「聴く」仕事を通じて培った経験を、わたしの残りの時間この活動に役立てて行きたいと思っています。

バーチャルツアーの感想はこちらからお読みいただけます。

このnoteへのご感想や、過去二回のバーチャルツアーの動画(日本占領中のマラヤの傷跡を辿るスタディーツアー)をご覧になりたい方は、こちらのメールアドレスにお問い合わせください。録画動画をご案内いたします。(時間は約1時間・録画形式mp4)

note.matahari.malaysia@gmail.com

(筆者追記: 冒頭の写真は、筆者の住むクアラルンプールの丘の上にある住宅地から眺めた都心の街並みです。コロナ禍も建設ラッシュは止まることなく、日本からも多くの投資が流れ込んできています。まだ自然が多く残るこの住宅地から遠く見える高層ビル群を眺めつつ、この記事を書いています。)



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