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Before Too Late / 東南アジア日本占領時代編

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Before Too Late 手遅れになる前に [東南アジア日本占領時代編] かつて 日本が占領したマレー半島で紡ぐ「赦しの糸」 マレーシアのクアラルンプール在住12年の… もっと読む
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マレーシアはコロナ期から完全復活?【KL在住の筆者の近況報告】◉日系企業団体の活動が活発化。本業の日英通訳司会のお仕事が増えて来ました。◉「マラヤの日本占領時代」がテーマのお話し会にスピーカーとしてお招き頂きました。

Matahari@マレーシアこと江頭陽子です。 あと数ヶ月でマレーシア在住14年を迎えます。 気付けばこのnoteを3ヶ月も更新出来ておりませんでしたが(汗) 皆様お元気でしょうか?! しばらく更新出来てなくてごめんなさい(筆者の近況) かなりの間このnoteはストップしてしまっていましたが、昨年9月頃からマレーシアにおけるフリーランスの本業の仕事(日英通訳やイベントのバイリンガル司会)慌ただしくなって来ました。 現在のクアラルンプールはどこへ行っても人・人・人でごった

旧日本軍のマレー上陸作戦から82年。母国を離れマレーシアで13年暮らして来た筆者が思うこの地で生きる私たちに出来ること。

皆さま、こんにちは。Matahari@マレーシアです。 本日12月8日は、1941年の旧日本軍のマレー上陸作戦と真珠湾攻撃から82年。 英領マラヤ (BRITISH MALAYA) の北東部の海辺のタイ国境に近い街コタバルに、イギリスに事前通告せぬまま旧日本軍が進軍。英領のアジアの植民地だった小国を恐怖に陥れた。 この時、コタバルに上陸したのは、わたしのルーツがある福岡県を本拠地とする「第18師団(通称菊兵団)」の一部の兵士たちだった。 同じ日、タイのシンゴラとパタニ

もし、広島原爆ドームを解体して、米国のウォ◯マートを建てるなんていう計画があったらあなたならどう感じますか?

matahari@マレーシアです 突然ですが、あなたに質問です。 もし、広島原爆ドームを解体して米国のウォ◯マートを建てるなんていう計画があったらあなたならどう感じますか? そんなことが起こるわけがない 馬鹿げた質問だ と、日本人なら誰もが思うのではないか、そう感じたあなたは、まともで道徳的な人ですね。私もそう思います。 この問いには、その人それぞれの歴史に対する認識や考え方が色濃く反映されます。日本人で広島原爆ドームどんな場所かを知らない人はいませんし、その保全のた

【証言集】 旧英領マラヤ(現マレーシアとシンガポール)を日本が占領した時代(太平洋戦争時)の現地の方からお聞きした証言集

matahari@マレーシアです。 マレーシアのクアラルンプールに住んで13年になります。 本業の日英通訳やイベントのバイリンガル司会の仕事を通して、さまざまな業種の方とご一緒する機会があります。 このような仕事柄、国籍や人種を問わず言葉の壁を取り払ってプライベートのお付き合いに発展することもよくあります。 そのような暮らしを通して、信頼関係を築いた人々から集めた家族の物語を、自分の言葉で伝えよう、とこのnoteマガジンに書き始めました。 noteマガジン - Befor

お久しぶりです。またぼちぼち再開しようと思います。

皆様ご無沙汰しております。 matahari@マレーシアです。 しばらくnoteの更新をお休みしていましたが、その間も忘れていたわけではありません。 時々これまでの活動を振り返りながらも、今は書くときではないのでは、と意識の外に追いやるように過ごしていました・・・。 そんな中でも、じわじわとフォロワーさんが増え続け、読者さんから有難いメッセージを頂戴することも度々ありました。 この間、わたしは何をしていたかというと、日本に一時帰国したり、さまざまなご縁でお会いする人々

福岡県鞍手郡「兵士・庶民の戦争資料館」を訪れた日のこと

Matahari@マレーシアです。 本日は、4月から5月の5週間にわたり日本に一時帰国をし、家族のルーツを辿る旅に出たわたしが出逢った様々な人や場所の中から、特に印象に残ったエピソードの一つをお届けします。 「家族のルーツを辿る旅」に出ようとおもったきっかけ。 わたしはマレーシアに2010年に移住し今年で13年になる。 コロナパンデミックで帰国が叶わない時期が3年以上も続いたが、ようやく帰れることになり、ずっと温めて続けていた家族のルーツを辿る旅を決行することにした。

開催情報 ミャンマーで活動されている井本勝幸さんにインタビュー 4/22(土)日本時間11am Zoom 第二回 平和のためのおはなし会 CROSSING

第ニ回CROSSING 新月のお話し会 開催情報 4月22日(土)午前11時(日本時間)より テーマ 「ミャンマーの今 クーデター後のミャンマーで避難民の支援活動を続けられている井本勝幸さんへインタビュー」 ミャンマーの今  長年の内戦で傷ついた国が民主化で平和に再建中に起きたクーデター。 避難民の保護や旧ビルマで今も眠る旧日本軍兵士たちの遺骨発掘活動を現地で行う井本勝幸さんへロングインタビュー 2012年からミャンマーと関わり、2年前のクーデター以来国軍から迫害され命

戦前戦後の激動の時代にマラヤで偉大な功績を残した日系マレーシア人森敬湖氏とその家族のストーリー

こんにちは。Matahari@マレーシア🇲🇾です。 戦前戦後の激動の時代にマラヤで偉大な功績を残した日系マレーシア人森敬湖(もりたかみず)さんのご遺族にインタビューまずこのインタビューが実現するまでの経緯をご紹介させてください。 遡ること約8ヶ月前の2022年7月2日。 筆者は初めてクアラルンプール日本人墓地を訪れました。 きっかけは、親子ほど歳の離れた友人で熊本県天草出身の在マレーシア歴33年の榊原ご夫婦から毎年恒例の慰霊のお話しを聞き、行ってみようと思ったからでし

開催決定 次回おはなし会 3月30日(木)

皆さま、こんにちは。 Matahari@マレーシア🇲🇾です。 初回にご参加いただいた方にお配りした録画をご覧いただいたご友人が是非参加したいのことで、臨時のおはなし会を開催する運びとなりました。どなたでもご参加いただけます。 対象年齢:8歳以上 お若い方も奮ってご参加ください。 次回おはなし会の詳細【お話し会の詳細】 今回は特にテーマを設定を決めず、皆さんと平和についてお話ししましょう。 悲惨な戦争を二度と繰り返さないために現代に生きるわたしたちが出来ることを一緒に

【開催レポート】平和のためのおはなし会CROSSINGはじまりました。

こんにちは。Matahari@マレーシア🇲🇾こと江頭陽子です。 告知期間たった二日にも関わらず、Zoomと現地参加含め12名の方にお申し込み頂きました。誠にありがとうございます。 平和のためのおはなし会CROSSING (第一回2023/3/25)概要記念すべき第一回平和のためのおはなし会を振り返りますでは、今回のおはなし会の内容を振り返ります。ご参加くださった皆様には、ご紹介した証言や場所をお伝えしたいと思い、これまで綴ってきた証言や慰霊ツアーのレポートなどのリンクも織り

クアラルンプール某所で「日本占領期のマラヤで何が起きたのか」お話し会開催中

皆さまこんにちは。 Matahari@マレーシア🇲🇾です。 本業は日英通訳やイベントの司会などをしています。 ライフワークで、13年住んでいるマレーシアの知られざる戦時中の歴史を伝える活動を続けています。 これまでの活動をまとめたnoteマガジン BEFORE TOO LATE 東南アジア日本占領時代編 このnoteマガジンを開始してから多くの方から反響を頂く一方で、書いて伝える限界も感じておりました。そんな中、2022年には某大手旅行代理店さんのご協力でオンラインスタデ

#2: 2022年最後の慰霊旅の記録:クアラルンプールから、ネグリセンビラン州とジョホール州へ

#1からの続きです 最初の目的地:ネグリセンビラン州ティティの慰霊碑この記事を読んでくださった友人大熊さん(仮名)が、行ってみたいということで再び8月以来4ヶ月ぶりにネグリセンビラン州ティティ村の慰霊碑を訪れることに。 この地で何があったのかは、詳しくはこちらの記事を読んでください。ネグリセンビラン州最大の悲劇と言われる中華系住民の虐殺があった場所です。関わったのは広島の第五師団でした。 前回土砂崩れなどで通行止で通れなかった山道を通ることになりましたが、落石被害や道路

#1: 2022年最後の慰霊旅の記録:クアラルンプールから、ネグリセンビラン州とジョホール州へ

皆さま、こんにちは。 Matahari@マレーシア🇲🇾こと江頭陽子です。 今年2022年も残すところ4日となりました。 12月某日、今年の締めくくりに相応しく、慰霊の旅に出かけました。 今回の慰霊旅の目的地自分でハンドルを握り、クアラルンプールから西へ1時間半の ネグリセンビランの町Titi(ティティ 中国語表記で知知)へ そこからさらに東に4時間かけてジョホール州に抜けました 東海岸の町 Mersing (メルシン) Endau(エンダウ) さらに南に2時間弱進み

クアラルンプールは最近とても賑やかになって来ました(現地の状況&筆者の近況)

こんにちは。 Matahari @ マレーシアです。 しばらく更新が止まっているにも関わらず、じわじわとフォロワーさんが増え続けています。ありがとうございます。 9月に入って「コロナ前」のような感じの毎日外出する日々が戻って来たように感じます。今日はそんなわたしの近況について少し書きますね。 マスク着用義務が撤廃になったマレーシア  室内でも公共交通機関と医療機関を除く全ての場所でマスク着用は「任意」となりました。それでも食料品店などに足を運ぶと9割の人はまだマスクを