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読書感想文#07

2年前に購入してからずっとしまっておいた本を読んでみました。

ヘンリー・ディヴィッド・ソロー: 作家、思想家。アメリカ合衆国マサチューセッツ州コンコードに生まれる。16歳の時奨学金を得てハーバード大学へ入学。大学卒業後、小学校の教師などを経てウォールデン湖の畔で自給自足の生活を始める。ギリシャ・ラテン文学やシェイクスピアをはじめとしたイギリス古典文学への深い造詣、そして自らの思索と実践から生み出された「森の生活」「コンコード川とメリマック川の一週間」など多くの著作がある。アメリカ先住民や民俗学、生態系への関心を深め、最晩年まで膨大な原稿を書き続けた。

コロナウイルスの流行以降人と会う機会が減少し、特に一人暮らしの方の中には誰とも会話せずに一日を終えるなんて方もいるのではないでしょうか。まあ私もたまにそうだったのですが。。
正にこの期間は、目まぐるしく変化し続ける社会の中、働き方や人生の豊かさについて一人一人が考え直す良いきっかけになったと思います。私自身、いろいろ考えた末、理想の人生について下記の様な結論に至りました。

[木下の思う幸せ]
環境に優しく人に優しく、地に足が着いた生活をする事。丁寧な暮らしをする心の余裕がある事。不特定多数の誰かでは無く、顔が知れた身近な人を幸せにできる人になる事。

著者のソローは正にこの理想に近い質素な生活を送った哲学者です。

下記に特に感銘を受けた格言(1章~3章限定)を挙げます。

・孤独は、最もつきあいやすい友達である。それなのに、孤独はたいてい嫌われる。自分の孤独に手を差し伸べよう。
・「みんな」という言葉にまどわされてはいけない。「みんな」はどこにも存在しないし、「みんな」は決して何もしてくれない。
・シンプルな食事や服のほうが美しいと思われる。
・新しいものに飛びつかず、古いものに立ち返る。
・理解できない相手を常識はずれだと思うのは、自分が愚かだからだ。
・春という季節は、すべてを一度許すために巡ってくる。
・退屈するのはその中に野生がないからだ。
・仕事のために目覚めた一日からは得るものは多くない。朝、自分の人生を始めるために起きる。

全部で5章あり、紹介したい格言がまだまだ多数あるのですが、それは各々で手に取って読んでいただきたいと思います。この作品は私と同じような理想を抱く方、孤独に悩む方、学生から社会人になる方等あらゆる方に読んで欲しいし、読む人によって感じ方が異なると思います。是非~

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