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「エッセンシャル思考」を取り入れてカオスな状況から抜け出す(前編)

 自分がサラリーマンではなくなった時点から痛切に感じているのは、「今、何が一番大事か」を常に考え続けなければいけないということ。

ほぼ自分で決めていなかった会社員時代

 会社員時代、自分の業務の目標は、ゼロベースで自分で考えるということをせずとも、既に決まっていた部門の売上目標に沿ってトップダウンで決まっていきました。今思えば、半強制的に自分の目標が決まるなんて、楽だったんだと思います。
 でも会社を辞め自分で事業を始めたら、当然ながら全て自分で選び、決めていかなければなりません。私は2022年4月に会社を退職し、日本ワインを販売することを目指して再スタートを切りました。(なぜ日本ワイン?はこちらの記事に書いています)はじめの1、2カ月は、会社を登記し、酒類販売免許の申請をするという、スタートラインに立つための必要最低限のタスクを、決まりに従って割と着々とこなしていきました。それが、6月、7月になり、段々とあっぷあっぷしてきたのです。

毎日カオス!!そこで出逢ったエッセンシャル思考

 私の場合は、これまでのキャリアと全く無関係の業界での挑戦なので、想定外のやるべき事が次から次へと出てきます。取引先開拓のためにワイナリーに訪問したい、Webサイトを立ち上げたい、店舗をつくりたい。そのためには、「ワイナリーのことを事前に調べなきゃ!」、「ワインエキスパートの資格を取って知識をつけなきゃ!」、「Webサイト制作の外注先と費用を調べなきゃ!」、「Webサイトに掲載するための写真の撮り方を勉強しなきゃ!」、「ワインの保管に最適な店舗設計にしなきゃ!」、「商品棚はDIYか外注か?」、「決済システムをどうするか決めなきゃ!」、「発送時の梱包はどうする?」、「SNSはどう運用すべき?」、「融資を受けるの?補助金申請するの?そもそも立ち上げにいくら必要なの?」
………?!?!?!?
 という具合に、やらないといけない事で溢れ返ってきたのです。その横で、「小学生に上がったばかりの娘の宿題を見なければ!」、「上の子が喘息気味になってきたから病院に連れて行かないと!」、「あぁ下の子の保育園で使う体操服に名前を縫わないと!」と、まさにカオス状態。
 そんな7月のある日、傍でこの様子を見ていた夫が、本棚から1冊の本を取り出し私に勧めてくれました。「エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする~」(かんき出版 グレッグマキューン著)です。「とにかく今やんなきゃいけないこと全部止めて、これを読んで」と言われ、一晩で読みました。

エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

 この本を読んでまず思ったことが「何が"まぁまぁ"大事か」ではなくて「今、何が"一番"大事か」を考えなきゃ、という事。大事か大事じゃないかと言ったら、全部大事なんです。でも1日24時間、カラダは1つ。全部やるなんて無理なんです。

エッセンシャル思考から私が取り入れた要素は、後編に続きます。
後編の目次】
・「今、一番大事なことは何か?」を常に考える
・断る勇気をもつ
・決断できない時は壁打ちする
・目の前のことに集中する

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