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紙にピアス。

仕事で、伝票用紙に穴を開けていた。

「穴、あける必要あるんか?」
「というか、そもそも紙の伝票っているんか?」

と思いつつも、
たまにはPCから目を離す機会も悪くないよなー

と、自分を無理矢理納得させながら行う。

が。
人間が都合よくファイリングしたいがゆえに
穴をあけられる紙。
そんな紙を見て、ふと思う。


もし、私が紙だったら?

そんな穴をあけられるのは嫌だ。

お前らの都合のいいようになんかさせない。
統一規格にしばってまとめようとするその感覚が、そもそも不快。

せめて許可を得てから実行してほしい。
同意、って言葉をご存知か?

と詰める。
詰めに詰めまくる。(怖)

紙に穴をあける。

これって、人間に置き換えたら
ピアスの穴をあける、と同意なのではないだろうか。

だとしたら。
本人の許可なく穴をあけるって、とんでもない話である。

大学生の頃、ピアスの穴をあけたことがあるが、結構迷った。
迷ったあげくあけたけど、
結局体質的に合わずピアスはしていない。
穴はもう塞がっている。

この件に関しては
自分で決めたことだし、まぁ仕方ないよなぁとあきらめている。

が、これが自分の意思ではなかったら?
ビックリを通り越して、怒りがわいてくる。

ということは?

書類に、印鑑が押されているのもよく見かける。

「印鑑、ほんとにいるんか?」
「スタンプラリーじゃないんやで?」

と思いながら見ているが
あれって、本人の許可なくタトゥーを入れるのと
同じことではないか?

タトゥーは入れたことがないし、入れようと思ったこともない。
でも、おそらく入れる前には、
デザインやらサイズやらを検討しているはず。

想像してみてほしい。
許可なく、タトゥーを入れられたとしたら。

ピアス穴もそうだけど、やり直しは効かないのである。

紙にあいてしまった穴は、塞がることはない。
入れてしまったタトゥー(印鑑)は、消えることはない。

そんなことを、本人の許可もなく淡々とやり続けている。
しかも、本当は必要ないかもしれないなんて。

たかが、紙。
されど、紙。

紙に触れるすべての人へ伝えたい。

それって、本当に必要な行為?
紙をムダに傷つけていない?


紙に、敬意を。

〈あとがき〉
ホチキスで痛めつけるのもどうかと思うし、封筒に監禁も問題な気すらしてきます。え、もうずっと何言ってんの?
今日もありがとうございました。

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