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英文を読む「スラッシュ読み」のすすめータイ語にも役立ちます

英語の生徒様に共通で行っていたことがあります。それは、英文にスラッシュを入れて読むことです。

勝手に「スラッシュ読み」と命名させていただきます。洋書、ネットの記事だけでなく、入国書類、ビジネスやアパートの契約書の英語長文を読む時にも役立ちます。

「スラッシュ読み」の際に守っていただきたいことがあります。

●日本語訳に頼らない
●日本語に訳さない
●日本語の語順で理解しない

さあ、それではどんなものか見てみましょう。

英文スラッシュ読みの例

We need / three weeks / to repair / this laptop computer.
私達には必要です / 3週間 / 修理(する)には / このノートパソコン

日本語訳:「このノートパソコンの修理には3週間必要です」

出典: 拙著「とっさに使えるカンタン接客英会話」

語順ストレス解消にスラッシュ読みを

ご覧のとおり、英語と日本語とは語順(単語の順序)が異なります。

この語順の違いこそ、日本人にとってもっともストレスを感じるポイントではないでしょうか?

語順ストレスの解消に、ぜひスラッシュ「/」を入れて読んでみてください。語順通りでの意味の区切りが「見える化」でき、頭の整理がしやすくなります。

日頃から語順通りに読む癖をつけると、英語の発想(言葉を出す順序)が少しずつ身につき、英会話文を作るベースづくりができます。

スラッシュを入れた英文は、きれいな日本語に訳す必要はありません。特に「後ろから訳す」作業はお控えください。

英文を後ろから日本語に訳していたら、いつまでたっても日本語の発想のまま。
英語を読んでいるのではなく、英語を日本語化したものを読んでいる作業になってしまい、頭の中で英語の語順で文を作れなくなります。

英語スピーカーにとって、語順は、発想の順序。発想の順序での内容理解が一番大事です。
そして上記英文のとおり、英語は読み進むほど情報が増えて行く言語です。英文を作るときも、文の始めではんなく後ろに多くの情報を足す作業に慣れましょう。

入国書類、契約書などの英語長文にも役立つ

海外渡航や滞在には、入国書類、ビジネスやアパートの契約書など、英語長文を読まされることが多くなります。

そんな時こそ、このスラッシュ読みが役立ちます。語順通りに理解できるので、時間も短縮できます。いちいち後ろから訳していたら、時間がかかります。

海外旅行は意外と英語を読む作業が多い

海外旅行というと、英会話がメインのようなイメージですが、意外と英語を読む作業が多いのです。入国書類の他、まだまだ読まされるものがあります。

・航空会社の規約類
・海外空港の表示
・ホテルの予約確認書
・ホテル内の案内・表記
・ツアー・イベントの案内
・お寺、美術館、観光施設の案内
 等々

非英語圏では、その国の言語と英語の併記なので、どうしても英語頼りになります。

英語で書かれた情報は、日本語よりも詳細な内容であるだけでなく、ワクワクな情報もたくさんあります。(特にツアー・イベントの案内について)

海外旅行をしたい方には、英文を読む作業に慣れていただきたいので、世界的に有名なガイドブックLonely Planetの購入をおすすめしています。
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英語を読めることで、違う景色を見られるようになる

スラッシュを入れるポイントは特に決まりはありません。

意味の区切りを細かく取るか、大きく取るかは、文によっても生徒さんによっても異なります。

日本人の大人の方の中には、「英語を見ただけで思考停止!」、あるいは学生時代の苦い経験が英語を遠ざけているという人も少なくないと思います。

でも、大人からの英語はあなたをまだ見ぬ景色へ連れて行ってくれます。

「スラッシュ読み」で英語を読めるようになって、できることを増やしていきましょう。

覚悟をしておいた方が、楽しめるボリュームは増えると思っています。


タイ語スラッシュ読みの例

英文スラッシュ読みは、タイ語にも役立ちます。タイ語の語順は、日本語よりも英語に近いからです。(修飾語は違います)

テーォニー / ミー/ ラーン アーハーン イープン/マイ カ
thɛ̌ɛw níi / mii / ráan aahǎan yîipùn / mái khá
このあたりに / ある / 日本料理店 / ~ますか?

日本語訳:「このあたりに日本料理店はありますか?」

出典: 「タイ語が面白いほど身につく本」


何を読んだらいいのか?洋書でないとダメ?

一番おすすめするのは、ご自身のご興味のある分野です。こんな内容を提案しています。

・好きな歌手の歌
・好きなドラマのセリフ
・好きなバラエティー番組やドキュメンタリーの字幕
・好きな料理のレシピ
・広告文
・インスタなどSNSのキャプション
・気になるネット、雑誌、新聞などの記事
・仕事のスキルアップに役立てたい洋書

ちなみに、読み物についてはこんな提案もしています。

ぜひ、ご自身がワクワクする方をお選びください。その方が長続きします。

それでは、今回はこの辺で失礼します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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