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中国の大手メディアが苦戦中。その打開策は??

個人消費は持ち直しつつあるものの。。。

コロナウイルスの影響を受けて、中国の大手メディア(特に、旅行系や生活習慣系のアプリ)の広告収入が激減しているようです。一部で、「中国の消費行動は戻りつつある」と報道されていて、実際に私も先日の記事で紹介をさせて頂きました。確かに、これは事実のようで、中国の国を挙げて「経済活動を再開しろ」という通達が各省、各企業の共産党窓口に届いているようです。しかし、先に挙げたような、中国国内の直接消費に関係ないような大手メディアへの企業からの広告出稿は、かなり苦戦を強いられているようです。


ここからの切り替えが早い中国

上記のような状況を踏まえて、中国の各大手メディア企業がどのような行動を取っているかというと、答えは簡単。お金が動いている「個人消費に関するサービス提供」に切り替えています。具体的には、自分たちのメディアで新たに物販のサービスをスタートさせたり、大手ECサイトへリンクをさせるための広告メニューを開発したり、と言った具合です。来月には、W11に次ぐ大きなショッピングイベントである6・18があるということもあり、ここの切り替えはとても速かった印象です。ただもちろんそこは中国流のビジネススタイル。細かいところは全然煮詰まっておらず、穴だらけではあります。具体的には、在庫を保管する倉庫持ってないけど在庫管理どうするの?とか、そもそも媒体からECサイトにリンクさせて購入まで至った数って計測できないの?などなど。スピード感は見習うべきなものの、まだまだ収益化には時間がかかるかな、という印象です。

日本と中国、どちらのビジネススタイルがうまくいくか

この「とりあえずスタートして進めながら課題を解決していく」というビジネススタイルは、何度目の当たりにしても日本人の私からすると戸惑うものがあります。日本のビジネススタイルである「石橋を叩いて渡る」とは180度違うので。一方で、ビジネスではないですが、今日(5月12日現在)、千葉県に住む私の元にはまだアベノマスクが届いていない、という何ともスピード感がない状況を考えると、昨今の有事に対応するには、中国式のビジネスモデルのほうが成功しやすいのかな?とも思います。さぁ、どちらのビジネススタイルが成功するでしょうか。答えは2,3年後に明確になるので、楽しみにしておきましょう。

現場からは以上です!

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