悪い癖が直らなくてひどくなる一方なのはチャンス!
犬の吠え癖、噛み癖など、家にいる時間が長くなると、いつもは気づかない悪い癖に気づくことが増えてくると思います。かまってほしくて、気を引きたくて、飼い主さんの洋服を噛んで「こっちこっち」としたり、部屋の中で破壊行動をしてしまったり・・・
そういった困った癖を直すには、「無視する」のが一番です。目線も合わさず、声もかけず、静かにすっと立ち上がって背中を向ける。「私は今そういうことをしませんよ」という意思をボディランゲージで表現します。これは犬同士でも行われるカーミングシグナルの一種です。
でもこれで悪い癖を直すには一つ難関があります!それは、一時的に犬のその悪い癖の頻度や程度がひどくなることです。
こんなことありませんか?
家族で食卓につくと、食べ物をせがむ
遊ぶのを止めると、「もっと遊んで~」と飛びついてくる
これを止めるのに、「無視」をしてみます。
最初はきょとんとしたり、短い時間であきらめてくれるけど、何日間も続けていると、急にある日から今までよりもっと激しく飛びついて来たりします。あるいは、吠えるほどではなかったのに、食べ物が欲しくてワンワン吠えてきたりします。ちょっとそれらしい素振りをしたら、過敏に反応したりします。
これは何かというと、今までの手法が通じなくなって「混乱している」「駄々をこねている」状態です。人間でもこういうことありますよね。いつも自販機はコインを入れればほしいものが出てきます。でも、コインを入れても出てこなかったら、何度もおつりレバーをガチャガチャしたり、自販機を揺らしたり、叩いたりしますねw
犬も同じです。今までの方法が通じなくなって、程度や頻度を変えて、飼い主さんを試しています。なので、ここで負けてしまうと、この癖は直りません。
無視を続けた結果、犬の悪い癖の程度や頻度が増えたら、かえって、その行動がなくなる一歩手前だと思って下さい。悪い癖が直るまであと少しです!
犬を飼うのは子育てに似ています。「あなたならできるよ」「あなたなら我慢できるようになるよ」そう信じて、適切な行動へ導いていくようにしましょう。
Tip
今までの手法が通じなくなって「混乱している」「駄々をこねている」状態のことを消去バーストと言います。消去についてはこちらの記事で書いてます。
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