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紗希の超短編集 1

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今が2020年なので、私が小説を書き始めて2年を過ぎました。私は家族、家庭としては壊れている家に生まれ育ちました。 初期の作品は、どれも子供の頃の私の気持ちが反映されていて、かな… もっと読む
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2020年7月の記事一覧

一番、爽やかなモヒート

「おはよう、知輝」「おはよう、姉貴、あれ、もうシャワー浴びてきたんだ。さてはデートだな」…

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残酷という名の感謝

僕と砂羽は駅のホームから大海原が迫るように見える町を、目的もなく、ただ歩いていた。 大都…

ただいまの音(ね)

弟の圭介が煙になって、空に昇ってから1年が経つ。まだ小学4年生だった。圭介は産まれた時か…

カンカン照り

暑い。暑いしか言葉が出てこない。真夏の午後3時。家に居ればいいものを、わざわざ炎天下の道…