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本と小説のはなし

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読んだ本の感想や、小説を読むとき、書くときに思ったことなどを書きます。
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#文学フリマ

同人誌の感想:雲形ひじき(主宰)『煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー』

同人誌の感想:雲形ひじき(主宰)『煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー』

私も参加させていただきました「じゃがアンソロ」こと、『煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー』を読みました。

タイトル通り、じゃがいもをメインモチーフとした創作文芸のみを集めた奇跡の(まさかの)アンソロジーです。
そのため、この記事は同人誌の感想でありながら「芋研ゼミ」マガジンにも登録されております。

はじめに「感想」とあるように、こちらは作品の読みどころを紹介するレビューとは煮

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同人誌の感想:伴美砂都(主宰)『文芸同人誌ロゼット』第2号

同人誌の感想:伴美砂都(主宰)『文芸同人誌ロゼット』第2号

私も参加させていただいた文芸同人誌「ロゼット」第2号を読みました。

※『文芸同人誌ロゼット』創刊号の感想はこちら

「ロゼット」第2号の特集テーマは「夏の恋」。8名の作家陣による、小説7作と短歌1作が収録されています。ジャンルや作風は違えど、いずれも丁寧に選ばれた言葉で書かれた作品たちです。
(わたしも至らぬながらできる限り頑張ったつもりです!)

うち瓜越古真さんの「汲み干す追想」は自由題とな

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同人誌の感想:久慈川栞『標本整理箱』

同人誌の感想:久慈川栞『標本整理箱』

久慈川栞さんの『標本整理箱』を読みました。

「公園で怪獣を散歩させていたら職務質問された」「わたしたちは指輪の上で踊る」「なつのおばけ」「或る監督員の記録」と、それぞれに趣が異なる四つの幻想譚が収録されています。

それぞれの物語の題材(ネタといいますか)は、「●●が怪獣として飼われている話」「人間の寿命が近づくにつれて、だんだん透明になっていき最後に●になる話」「帰省先で『なつのおばけ』と出会

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