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【自分を知る】記憶の多くも思い込みで、事実ではない…無意識の働きを日常から見抜く

今回は記憶についての私の考察です7000字以上と、今までで一番長い記事になりました。

世界の見方は色々あって、投影など無くて起きる出来事は全て偶然だと言う人もいます。

でも、ここに書いている内容は、投影を前提としています。

また、この記事の中で例えとして取り上げた人たちについては、その人を責めているのではなくて、人間ってこうなんだよね…と、あまり深刻なケースではなく、自分を知る手がかりとして分かりやすいので書いています。

【自分を知る】シリーズは、私が昔から持っていた疑問、「何故同じ環境や境遇でも上手く行く人とそうでない人、幸せ感がある人とそうでない人がいるのか?」という疑問が出発点でした。

人の心について、10代の時から学んでいました。

それはそもそも私自身が生きづらさを感じていたからで、そうでない人は心について学ぼうとは思わないようです。

そして、50代になって精神世界とも繋がって、見えない世界から「自分を知る」を課題として与えられました。

ここ数年、あちこちで言われている「自分を知ろう」。

今になって、与えられた課題の意味がわかるようになりました。

そして今は、そもそもの疑問の答えも、ほぼほぼ得られてきた感があります。

私が見えない世界からヒントをもらって考えてきたのと同じ内容を、特にここ数年、そこかしこで見るようになりました。

私は一人でやってきたので、10年位かな?かなりの時間がかかりましたけれど、方向性は合っていたんだと、答え合わせが出来ています。

誰しも自分のことはよく分からなくても、他人のことはよく分かります。

だからこそ、他人を鏡として見て自分を知ることができるようになっているとのことで、これを心理学用語ではミラーリングと言うそうです。

今回の記憶の話も、自分も他人も貶めることなく、「そっか、自分も知らないうちに同じようなことしてるんだな〜」…と、むしろ面白がって笑ってしまいましょう。

⚫︎記憶のトリック

こちらの記事↓で、子ども時代親にネグレクトされていた記憶がひっくり返った…という記憶のトリックに触れました。(私の体験ではなくて、ネット上で知った話をご紹介しました。)(この記事も有料です。)

多分、記憶のかなりの部分が思い込み、勘違いです。その誤った記憶を基にして、脳内の小人がその他の情報も組み合わせて思考を生み出して、それを「私の正しい考え」と信じて生きている…というのが人間なのかもしれません。

誤った記憶で楽しく生きられるならそれも良しなのですが、逆の場合は、そのことに気づけると楽になることもあると思います。

脳内の小人についてはこちらをご覧ください。↓前野隆司先生の脳科学による仮説を、私なりに理解して使わせて頂いています。

思考の元になる要素のひとつである「体験」が、実は体験についての誤った記憶であるのではないか?というのが私の考えです。

私は記憶についてもずっと、関心を持ってきました。ここに書くのは私の観察の結果なのですが、心理学の専門家の方も同じようなことを言っていると思います。

記憶とは事実の記録ではなくて、その時その時の「自分の視点から見た出来事によって生じた感情や印象、認識などの記録」で、その後、時間の経過と共に自分にとって都合よく書き換えられて行くものだと思います。

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