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満開の桜と、子供たちの背中

目黒川の桜を、子供たちと一緒に見に行った。

中目黒駅の改札の時点でものすごい人混みで、
はぐれないようにと、
小5の息子の手を取った。
あれ?
息子に一瞬のためらいを感じた。
しばらくは手をつないでいてくれたけど、
そのうち、どちらからともなく離れた。
ほんのついこの前まで、
ママ、ママとくっついていたような気がするのに。
当たり前のようにぎゅっと手を握っていたのに。

上の娘が生まれた日は、桜が満開だった。
小さな娘を抱いて産院を出たら、
桜吹雪。
あの日、私の子育てが始まった。
その子も今では私の背を抜いて、
どんどん前を歩いている。

幼かった子供たちの姿を、
今でも昨日のことのように思えるのに、
もう十数年が過ぎた。
あっという間に、
魔法のように時が過ぎた。

時の流れの不思議さに翻弄されながら
年を重ね、
また今年もめぐってきた桜を見上げて、
思いを馳せる。

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