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父の体験記 その4 第三話 車が崖から落ちそうになった事

崖から落ちそうになった事。それは三十年前秋口の薄暮国道一六三号線を生駒から大阪への帰り道での出来事でした。

場所は一六三号線清滝峠から大阪方面にニキロ㍍あまり下った所でした。丁度道路がS字型カーブになっている所でした。

この道は幾度も通って 慣れている道路ですが この日に限って少々急いでいました。

S字型のカーブで危うく崖から落ちる所でした。カーブでハンドルを右に切ったのですが遠心力が加わってハンドルがうまく切れ無くて車全体が強い力で左側へ押し流される様な感じでした。後 三十センチで崖から落ちる所でした。

その当時はその場所にガードレールの設置は有りませんでした。今現在でも無いかも知れない。

その時はガードレールが有りませんのでもう少しスピードが出ていたら もろに崖から落ちて大事故になる所でした。兎に角びっくりしました。

横滑りしながらも崖の直前で止まった時には ほっと胸をなでおろすと同時に助かったと安堵したものでした。

当時の私には遠心力に対する怖さの知識が欠如していた様に思います。
もっともこの様な事故は体験しないと判らないものでしょう。

この様な事故はあまり無い様に思えますが 結構あるものですよ、その証拠にカーブでのガードレールの傷跡を沢山見掛けることがカーブでの事故を物語っています。

もしも左側のガードレールに接触してその反動で反対車線に飛びこむ事だってあり得る事です。

この種の事故は予想外に多いと思います。

この私の出来事に関して言えば全くその通りです。
もし予め予想又は予想しながら運転していたらこの様な事にはなら無かった筈です。

それと遠心力の作用の知識が希薄であった事に尽きると思います。
小さな事故は多分事故を防ぐ予防注射の様なものと思えばかえって有り難いものです。

それ以来私はこの種の危険には一度も出会っていません。人はその人自身の体験で無くても他人の体験でも教訓に出来るものです。

ドライバーの皆さんカーブのある道路では遠心力の事も念頭に置いて安全運転に心掛けよう

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