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ミジンコは死を想う

生きてるってなんだろー? 

生きてるってなーに?

動物に関わる仕事をしていると、そしてまた、子育てに関わる事をしていると、ことさらに“いのち”という単語に触れる機会が多いような気がする。

世の中には「死んでしまおう」と想ったことがない人の方が多数派らしいと知った時の驚きを、どう表現すれば良いのだろう。私は長年、みんなもあの荒くれものを体の中でうまくいなして、どうにかこの体を乗りこなして生きているのが当たり前だと思っていたのだ。

さすがに42年も乗りこなしてくれば、操縦もだいぶうまくなってきたので勝手に暴走するようなことはもうないけれど、「命の重み」とか「平等な命」などというフレーズを聞いても、やはりどうもしっくりこない。

実際、自分の身体の中に子を宿して、この世に命を生み出してみたはずだけれど、生まれた瞬間にも「うわー!ほんとに赤ん坊が出てきた!」とか「ああよかった、これで寝れる」が最初に思ったことだったし、正直なところ、母になった今も私には“いのち”というのが何なのかよくわかっていない。

それでも子は特別に可愛い。かけがえのない存在だ。

誰かの存在は、他の誰かにとっても、そのように特別であるのだと思う。自分では気づいていなかったとしても。

だから、私がこどもたちに伝えることの基本は

■自分を自分でコントロールする術を学べ

■相手を思いやり、大切にせよ

■家族にもお友達にも二度と会えなくなってしまうような事はするな(友達第一ウェイウェイ系パリピ&お母さん大好き男児たち故、これが効くのかも知れないけれど)

の3つ。

私もまだまだ未熟者ゆえ、精進します。君たちも頑張れ。いきなりダッシュしたり横見ながら横断したり棒状のものを持ったまま走り回ったり高いところからジャンプしたり、なるべくしないで。頼むから。

与えられた時間を精一杯生ききって、どうか充実した人生を送ってくれますように。

ミジンコとわたしたち、同じ“いのち”なんだろうか。いつか、いまの私が出した"いのちとは"の定義と同じ事を言う人に会えるだろうか?

(定義は多分また今後変わると思うので、ここには書き記さない)

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