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私の武装解除日記①プロローグ

不完全な私

子供のころからずっと思ってきたことがある。

なんで私はこんなにも不完全なんだろうか、ということに。

本当に不完全だったのか、子どものころを思い出してみたが、決してそんなことはなかった。
むしろ私は十全に持っていたといってもよかった。
自慢じゃないが、勉強もできたし、運動もまあまあだった。
好きなものもたくさんあった。
本を読むのが好き、漫画はなお好き。
歌うのも、走るのも、犬も猫も好き。
走るのと自然が大好きで、母の実家の田舎の田んぼを駆け回り、川で遊ぶのが大好きだった。
したいことをしたいだけ。そのままでよかった。

でも他人のいる「社会」に出たら違った。

保育園のころ、顔つきが外人みたいだと蔑まれたり
小学校では気づくと仲間からはじかれたりした。

親からは必要以上に勉強ができるように求められ
逆に学校では勉強できることで目の敵にされたことも。
あるいはデブだ豚だと言われて、男子から攻撃された。

一体、私はどうすりゃいいんだ?
ありのままでいたいだけなのに、そのままでいさせてくれないなんて…

混乱した私は、たくさんの着ぐるみや、武器を集めて戦う準備をしてきた。社会に自分を馴染ませようと、そりゃあもう必死だった。

裏を返すと、それは時間をかけて自分のダメを集めてきた証とも言える。

メンタルモデルとの出会い

完全じゃない私の話なんて、どうせ誰も聞いてくれやしない。
だって私なんかダメ人間だから、聴く耳を持ってくれないんだ。

特に2019年4月からフリーランスになってから、そんな思いがどこか強くなった。そんな時に偶然知ったのが、由佐美加子さんが提唱するメンタルモデルだった。2019年の秋のことで、友人に書籍を紹介してもらったのがきっかけだった。

そこからメンタルモデルに関して、一つ一つ学びを深めていった。
自分を理解していくのに時間はかかったものの、自分はメンタルモデルの4類型「価値なし」「欠陥欠損」「愛なし」「ひとりぼっち」のうち、ポンコツでもある「欠陥欠損」だとわかった。

類型もわかり一安心、ではなかった。それが分かったら、今度はポンコツだってことを正当化に使って、自分の心の奥底にある痛みを感じないようにしていることに気づいた。

もう愕然として、膝から崩れ落ちてしまったほどだ。
ちなみに気づいたのは、先日ご紹介した朝の心の写経「モーニングノート」の時間のこと。
モーニングノートについてはこちら

「私はポンコツですから」という言い訳を使って、怖れを感じることを封じて行動しない自分に嫌気がさしていた。
世の中に見えるすべては自分がジャッジしていて、もはや散々やり尽くしたからこそ、ジャッジする自分から逃れたかった。

振り子は対極をいったりきたりする。
つまりジャッジしない、自由な極性を生きていきたいと気づいた。
私が願う自由は、ここにあった。

どんな私でも愛せる自分に

じゃあ、どこからやればいい?

そこで別な気づきがあった。

ダメな私であっていいと一番、認めていないのが、誰であろう、他ならぬ私自身だったのだ。

再び膝カックン笑

要は
勉強ができてもできなくても
太っていてもそうでなくても
手が遅くて、要領が悪くても
大学院に行ってなかったとしても

どんな私でも、私が私を愛してなかったんだ。
あるがままを受け入れてなかったんだ。

「ポンコツですから」とやさぐれるのではなく
ポンコツの私がただ、あると認める

この2つは、似て非なるもの。
ここ最近、その違いにようやく気づいた。
意識の出どころが違うのだ。

やさぐれているほうは、怖れの意識から。
けれどただあると認めるのは、愛の意識から。
この違いを体感を持って理解できたのは、本当に大きく感じた。

そしてもう一つ、気づいたのは、誰かの言葉で傷つくのは、自分の信念や認知の問題だということだ。
例えば以前、ある人から「あなたはちゃんとしていない」と言われたことがある。
別にちゃんとしていなくてもいいやと言う人は、その言葉に傷つかない。
けれど、「ちゃんとしていなければならない」と思っていたら、「ああやっぱりダメなんだ、私って」となるからくりなのだ。

同時に、誰かに言われた批判は、相手がそう思っているだけで、その裏には信念から来るその人の痛みがあることにも気づいた。
つまり誰かに向かって「あなたはちゃんとしていない」と言う人は、その人の内側にも「ちゃんとしてなきゃダメ」が必ずあるのだ。

人は、誰かに自分を投影させる生き物なのだ。

人は傷つかない。だから、私も傷つくことを怖れない。
傷付いたら自分の内側を観ればいい。
幸い、私は自分で自分の内側を見られるようになっただけでなく、いざとなったら自分の信念を紐解きしてくれる仲間もいるから安心だ。

そんなわけで、一連の気づきがあった7月2日は、自分を愛でると決めた記念日。
そしてここから、私のjourneyが始まったきっかけを綴っていくことにする。

この武装解除日記は、メンタルモデルをともに学ぶ仲間たちが、それぞれ自分の魂の願いに気づくまでを書いていくものです。
ハッシュタグで言えば
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#メンタルモデル
をチェックしてみてください。


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