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2020/4/21 勝利を祝うその日まで

もうすぐ断食月がくる。まだ宗教省の正式発表を待たなくてはいけないが、おそらく24日金曜日が初日となるだろう。断食月になると、イスラム教徒は日の出から日没の間の飲食を一か月間行わない。最近はとても暑いので、水が飲めないのはかなりきついだろう。食事は日没以降(ジャカルタだと午後6時くらい)。そして、日の出前の早朝3時台に起きて朝ごはんを食べる。

私は結婚するためにイスラム教に入信をしている。1990年代の結婚当初はきちんと断食やお祈りなどしていた(※今はもうしていません)。私にとって断食で一番つらかったのは、朝起きること。でも、これを頑張って起きて食べておかないと、一日もたない。そして一番楽しかったのは、日没時にみんなで集まって食事をする時間だ。みんなで一日がんばったね!よかったね!おいしいね!と、一体感、そして感謝に満ちた幸福な時間。家族だけの場合もあるし、親せきや友人、職場の人と集まることもある。
今年はこれが家庭内でしかできない。

一か月の苦行を終えると楽しい断食明け大祭。勝利の日だ。帰省をして、新しい服を着て、モスクで朝のお祈りをし、親せき回りをしたりしておいしい料理やお菓子をおなか一杯食べる。こどもたちはお年玉的なものももらえる。今年はこれもそうはいかない。

ジョコウィ大統領は当初、帰省を禁止しない方針だった。この辺については以前「小さいおばちゃん」の回で少し触れている。それが、今日ついに「帰省は禁止」と声明を出した。よかった。やっぱりそれがいいと思う。みんな、もうしばらく辛抱しよう。

それにしても、断食をするとなると、夜は食べ放題とはいえ、栄養が偏ったり、昼間の体力が落ちたり、十分な睡眠がとれなくなったりしがちだ。その結果イライラしたりもするし。みんな、健康を損なうことなく無事な断食をしてほしい。そして、いつか事態が収束したときに、改めて勝利を祝おうではないか。

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本日の発表で、感染者7000人超えました。7135人。

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